ワーナーミュージックはグローバル規模で組織改変を進め始めたようです。
ワーナーミュージック・グループは、ワーナーミュージックUKのCEOおよびワーナーブラザーズ・レコードUKの共同会長を務めるクリスチャン・タッターズフィールド(Christian Tattersfield)が2014年2月をもって退任することを発表することを発表しました。
ワーナーミュージックはまたタッターズフィールドの後任に、アトランティック・レコードUK会長のマックス・ルーサダ(Max Lousada)が就任します。
ロウザダはタッターズフィールドと本日からワーナーミュージックUKの共同CEOとなります。またロウザダは今後もアトランティック・レコードでの職務も兼務します。
ワーナーブラザーズ・レコードUKの共同会長で、パーロフォン会長のマイルス・レナード(Miles Leonard)が今後ワーナーブラザーズ・レコードの運営を担当します。
2009年にワーナーミュージックUKのCEOとワーナー・ブラザーズ・レコードの会長に就任したタッターズフィールドは、ワーナーのポートフォリオを全域に渡り統括、エド・シーランなどのアーティストとの契約に成功し、さらにミューズやPlan Bなど人気アーティストのキャリアを広げることに成功しました。またリンキン・パークやブルーノ・マーズ、マイケル・ブーブレ、グリーン・デイなど、米国ワーナー所属のアーティストを英国で成功させるなど、アーティストのグローバル規模での成功を支援してきました。
しかしワーナーミュージックがパーロフォンの買収を7月1日に完了、その後タッターズフィールドはレナードとワーナー・ブラザーズ・レコードの会長職を分け合うことになりました。
マックス・ロウザダは2004年からアトランティック・レコードUKのトップを努め、エド・シーランやジェームス・ブラントなどのアーティストを手がけてきました。
これからのレコード会社はアーティストとどのような関係を構築していくのか、売り出すためにどんな戦略をつくれるのか、どんなテクノロジーを取り入れて世界のリスナーにアプローチができるのか、など様々な疑問が湧いてきます。とくにメジャーレーベルを率いる人は、どんな人がトップに立つかでビジネスの方向性が変わりそうなので、日本でプロモートされる英国アーティストも変化があるかもしれませんね。
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