サムスンはオーディオブランド「Level」を米国でのローンチを発表、高級ヘッドフォンとBluetoothスピーカーの発売を開始します。
Levelブランドがリリースする製品は、ワイヤレスでノイズキャンセル機能が付いた「Level Over」、ケーブルが付いたモデルの「Level On」、イヤホンの「Level In」、Bluetoothスピーカーの「Level Box」です。Levelは、アップルが先日買収した人気のヘッドフォンブランドBeats by Dreのターゲット層を意識した製品デザインやコンセプトになっています。
例えば、最上級モデルのBluetoothヘッドフォンLevel Overは、価格が349.99ドル (BeatsのBluetoothヘッドフォンBeats Studioは379.95ドル)、イヤホンのLevel Inは価格が149.99ドル(BeatsのイヤホンPowerbeatsは149.95ドル)と、価格帯でもBeatsに迫っています。
デザイン面でもLevelは、現在人気のプレミアム・ヘッドフォンの市場にある製品デザインと似た、レトロ調なホワイトとブラック・カラーに耳を包む大きなイヤーパッドのミニマルデザインです。
http://youtu.be/dukKyvD9tHM
Levelは、ローンチ時には高級ブランドを取り扱う会員制オンラインストアGiltでのみ独占販売されます。その後7月20日からはAmazonで、21日からはSamsung.comでも発売が開始されます。
高級ヘッドフォン市場では、アップルが30億ドルで買収したBeats Electronicsが一歩リードし、その後に無数のメーカーが続く勢力図が形成されています。
その中でもBeatsは、これまでのヘッドフォン市場には存在しなかったファッション性とマーケティングを持込み、人気のミュージシャンやアスリートを起用したゲリラ・マーケティングを展開することで、若者の注目を集めることに成功し、高級ヘッドフォンを一大ビジネスの域へと成長させました。サムスンもまたマーケティングには予算を惜しまずに積極的な展開を見せる企業の一つです。
昨年サムスンはジェイZと組んで、Galaxy S5をPRする大規模な音楽マーケティングを実施し、ネットユーザーやメディアから大きな注目を集めました。サムスンがオーディオハードウェア事業でもアップルに対抗する関係ができるのであれば、どのようなマーケティングをLevelで今後仕掛けてくるのか、注目です。
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ソース
Samsung Unleashes ‘Level,’ Its Beats Headphones Competitor (7/16 Mashable)