アップルは30億ドルにおよぶBeats ElectronicsとBeats Musicの買収完了を発表しました。アップルは買収完了に伴い、Beatsチームを歓迎する特設サイトを公開しました。
http://www.apple.com/welcome-beats/
アップルは特設サイトに次のメッセージを残しています。
本日、私たちはBeats MusicとBeats Electronicsを正式にアップル・ファミリーに迎え入れることができ興奮しています。音楽は常に私たちのココロの中で特別な位置を占めてきました。私たちは音楽が私たちと同じくらいに大好きなグループと手を組めることに感動しています。Beatsの共同創業者ジミー・アイオヴィンとドクター・ドレーは何百万という人の音楽とのつながりを深める美しい製品を作ってきました。私たちはそのチームと音楽体験をさらに引き上げる仕事ができることを嬉しく思います。
Beatsもまた自社サイトを更新、買収完了を発表しアップルに参加する想いを残しています。
アップル・ファミリーに新しい楽器が加わりました。
ミュージシャンは楽器の助けを借りて、イマジネーションを形成し具現化します。デジタル・レコーディングの始まりには、Macintoshコンピューターが選ばれた楽器でした。ポータブル・デジタル音楽の夜明けには、ポケットに世界の音楽ライブラリーを入れられるiPodが登場しました。iPhoneは音楽における楽器だけでなく、つながった日常の中心になりました。iPadはユーザーインターフェースとアプリで機能を拡張し、地下鉄の中でもオーケストラの交響曲が作曲できるまでになりました。今日から、私たちBeatsはアップルに参加し、この伝説の一部に私たちの楽器を加える幸運にめぐりあいました。私たちがこれから一緒に作る製品はサウンドをもう一度見つめ直し、日常にイマジネーションを実現する素晴らしい伝統を継続していきます。
アップルは5月に、月額定額制の音楽ストリーミングサービス「Beats Music」と、高級ヘッドフォンブランド「Beats by Dre」を運営するオーディオ機器事業「Beats Electronics」の2社を同時に買収しました。Beatsの買収額30億ドル(約3000億円)はアップル史上過去最大規模です。買収に伴い、Beats共同創業者でメジャーレーベルユニバーサルミュージック傘下の「インタースコープ・ゲフィン・A&M」CEOを務めるジミー・アイオヴィンは、アップルにフルタイムの取締役として参画。ドクター・ドレーもアップルの経営陣に加わる予定です。
アップルは買収に伴い、ユニバーサルミュージックと親会社であるフランスのメディア企業、ヴィヴェンディが保有するBeats株式の約13%分を4億400万ドル(約414億円)で購入しました。