数ヶ月前に、英国で人気のラジオDJ、ゼイン・ロウ(Zane Lowe)をBBC Radio1から引き抜いたことが明らかになったアップルはまた、BBCから4人のラジオ番組プロデューサーを同社の音楽ストリーミング・サービスに採用しようとしていることがレポートされています。
BBCからアップルに移ると噂されているのは、ゼイン・ロウを担当していた番組プロデューサー、ジェームズ・バーシー(James Bursey)。2007年からBBC Radio 1で番組を制作してきたバーシーは、アップルに転職後は、ロサンゼルスに移りロウと再び一緒に働く予定です。
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この他にも、少なくとも3人のプロデューサーがRadio 1を離れ、アップルのロンドンオフィスに転職するとレポートされています。
アップルへの転職が噂されているのは、ナターシャ・リンチ(Natasha Lynch)とキーラン・イーツ(Kieran Yeats)の2人です。イーツはBBCラジオで新人アーティストや無名アーティストを発掘するプログラム「BBC Introducing」を統括して、大きな成功を収めたプロデューサー。アップルが目指すと言われている、「音楽スペシャリスト」によるキュレーションが見どころの音楽サービスで、新人発掘における強力なブレーンとなる可能性が出てきました。
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アップルは6月に開催する開発者向けのカンファレンス「WWDC 2015」で、Beats Musicを軸にした定額制音楽ストリーミングサービスや、改良されたiTunes Radioを発表すると噂されています。ゼイン・ロウに続き、音楽プロデューサーを引き抜き、さらには編集プロデューサーの採用も進めており、アップルの音楽サービスの核は、「テイストメーカー」や「キュレーター」が編集し選曲する音楽コンテンツが、これまでのアップルには無い魅力となる可能性が広がっています。
ソース
Apple Reportedly Hires More BBC Radio 1 Staff for New Music Service (Mac Rumors)
image by Chris Thompson via Flickr