世界最大の定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」のCEOで共同創業者ダニエル・エク(Daniel Ek)は米国の大手テック系企業への売却はありえないと発言しています。
ストックホルムで開催された音楽テクノロジーのカンファレンスに登壇したエクは、ヨーロッパの起業家たちが米国の大企業にスタートアップを売却する動きに対して次のように答えています。
「売る予定はありません。私からの起業家へのアドバイスは、売ってはいけないということです」
エクは昨年ゲーム会社のActivision BlizzardによるKing Digital Entertainment買収(59億ドル)やマイクロソフトのMijang(Minecraft開発会社)の25億ドルでの買収を指し、「創業者たちが企業を売却しなければ、彼らはさらに巨大に成れた可能性があります」と発言しています。
今年で創業10周年を迎えたSpotifyは時価総額が85億ドル(約9000億円)規模と言われています。Spotifyは世界最大の定額制音楽ストリーミングサービスとして、アップルやグーグルの定額制サービスと競争しながら、有料会員数を世界59カ国で3000万人以上に拡大し、世界での定額制音楽サービスの人気拡大を牽引する存在となっています。
先日Spotifyは、レディーガガの元マネージャーで、起業家や投資家、マーケッターなどさまざまな顔を持つトロイ・カーター(Troy Carter)を「グローバル・ヘッド・オブ・クリエイター・サービス」(Global head of creator services)として経営に迎え入れています。
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ソース
Spotify Won’t Ever Sell to Larger Company, CEO Ek Says(Bloomberg)