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全米最大のラジオ型音楽配信サービス「Pandora」が、SpotifyやApple Musicと競争するため定額制音楽配信サービスに向けて大きく舵を切ろうとしています。Pandoraは13日にメジャーレーベルのユニバーサルミュージックとソニーミュージック、そしてインディーズレーベルの権利団体Merlin、ディストリビューターのThe Orchard、そして30以上のインディーズレーベルやディストリビューターとライセンス契約を結んだことを発表しました。この契約で、Pandoraは間も無くスタートすると噂の定額制音楽配信サービスに向けた準備の最終段階に入ったことが伺えます。

メジャーレーベルでPandoraが契約していないのは、ワーナーミュージックのみとなりました。音楽メディアBillboardによれば、Pandoraとワーナーミュージックは契約間近に迫っている模様です。

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また情報ソースによれば、Pandoraの創業者兼CEOティム・ウェスターグレン(Tim Westergren)は、アマゾンよりも先に独自開発のオンデマンド型定額制音楽配信に参入することを目指している様子です。Pandoraが開発中の定額制音楽配信サービスは、昨年破綻した音楽サービス「Rdio」の技術をPandoraが買収しベースにしています。

Pandoraは独自に開発したレコメンデーションエンジン「Music Genome Project」で、リスナーの関心嗜好に合わせた楽曲を自動レコメンドするラジオ型の音楽配信で人気を集めています。しかし、昨今のオンデマンド型音楽配信の急速な成長に押され、リスナーの獲得に苦戦しており、更なる成長に向けた打開策が求められてきました。

アメリカではすでにSpotifyやApple Music、TIDAL、Deezer、Google Play Music、Rhapsodyなどがサービスを展開している定額制音楽配信の競争が繰り広げられています。さらに今年後半にはアマゾンが定額制音楽配信に参入すると言われ、今後の音楽市場がストリーミング中心に変化していく過程上、各サービスの展開から目が離せない状況がしばらくは続きそうです。

ソース
Pandora
Pandora Announces Licensing Deals — With Everyone But Warner Music (Billboard)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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