イギリスの新聞「ザ・ガーディアン」がライブ音楽シーンを盛り上げようと、新たな試みをネットで始めました。ローカルの音楽シーンやライブ会場、アーティストを音楽ファンに知ってもらい、楽しみやすくするツールの一つとして、インタラクティブなライブレビュー・マップを公開しました。
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このマップの特長は、誰でもTwitter, Instagram, n0tice (ガーディアンが独自開発したイベント特化型コミュニティ・プラットフォーム)から、ライブの写真やレビューを投稿することができることです。必要なのは、位置情報をオンにすることと、ハッシュタグ「#gdngig」を付けるだけで、ライブハウスの位置とスマートフォンからの投稿が自動的にインタラクティブ・マップに反映されます。
バンドやアーティストの場合、ステージ舞台裏の写真を投稿できたり、ファンに投稿を促したりすることも、出来ます。ザ・バクシーンズやバンド・オブ・ホーセズ (Band of Horses)などのアーティストが既にインタラクティブ・マップに参加しています。
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インタラクティブ・マップは、YouTubeやTweetのようにブログやサイトにも貼り付けできます。従って地域に特化したメディアやブログからの情報発信も容易になります。
また一般の音楽ファンのリスナーの他に、ガーディアンの音楽ライターによるレビューも閲覧可能になっており、リンクをクリックすれば同紙サイトへと飛ぶ仕組みが用意されています (例えば先月O2アリーナで開催されたロビー・ウィリアムスのレビューなど)。
ガーディアンが開発したオープンなコミュニティ・サイト「n0tice」は全てのユーザーの情報を統合するプラットフォームで、音楽ファンは投稿の閲覧ができ、アーティストは自身のライブ情報を、ライブハウスはイベントスケジュールを投稿することが出来ます。
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このプロジェクトはガーディアンとデジタル・エージェンシー「LBi」による共同作品です。従来はメディア側のレビューだけが消費者の意思決定を左右してきましたが、ガーディアンのnticeとマップはその反対で、オープン性を尊重し一般消費者の参加を促進していることは、従来型メディアが一般消費者とクラウドソースしてコンテンツを作る新しい手法の事例として様々な人の参考になるのではないでしょうか。
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