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アメリカで最大のネットラジオサービス「Pandora Radio」が、モバイルユーザーの聴き放題を制限し月間視聴時間に上限を設定すると発表しました。

 

 

アクティブユーザー数6560万人を誇るPandora Radioは、毎月のモバイルでの最大視聴時間を無制限で聴き放題から40時間に設定します。Pandora創業者でCEOを務めるティム・ウェスターグレン (Tim Westergren)が同社のブログで発表しました。時間制限は3月1日から遂行されます。

 

同社によれば、毎月の平均視聴時間は約20時間で、これはデスクトップやモバイルなど全プラットフォームでの平均時間です。その中で、今回の制限に影響を受けるモバイルユーザーは月間アクティブリスナーのうち4%のリスナーのみが平均で視聴時間が40時間を超えているそうです。つまり残りのモバイルユーザー96%にとって、40時間の制限から影響を受けることは無いと説明します。

 

Pandoraはユーザー数と視聴時間を順調に拡大していますが、ビジネス的には厳しい経営状態が続いています。過去3年でPandoraが支払うロイヤリティ額は25%上がり、特に2013年には9%上昇しており、今後2年では16%上昇する見込みです。そのためPandoraは早い段階での収益化とコスト削減の必要に迫られています。モバイルの時間制限は、ロイヤリティ支払いを抑えるための施策の一つになると期待されています。

 

もし上限に達したリスナーは、残りの月をデスクトップやノートPCの無料聴き放題でPandoraを使うか、99セントを支払いモバイルで視聴するか、広告なしの無制限有料プラン「Pandora One」会員(年間36ドル)になるかのオプションが与えられます。

 

上限に到達しそうなモバイルユーザーは85%に達した時点でアラートが届く仕組みになっています。

 

過去にPandoraはデスクトップユーザーに月40時間の制限を設定しましたが、2011年9月以降に撤回しています。Pandoraのモバイル事業は収益化しなければならないとCEOのジョー・ケネディ(Joe Kennedy)は説明します。

 

ケネディはPandoraユーザーの視聴行動には大きな違いがあり、デスクトップリスナーは日中職場で仕事中に聞き流しをしているので、多くは40時間を超えてしまうと言います。一方モバイルリスナーはそのような傾向には無いと言います。したがって時間上限で影響を受けるユーザーがわずか4%と少なくなったものその理由からです。

 

Pandoraは音楽業界に支払うロイヤリティ料の引き下げをめぐり、米国政府に法案の改正を要請して様々な活動を繰り広げています。今回の決定も、高額なロイヤリティ料によるもので、今後もこのような制限やサービス内容の改定は現状が続く限り避けられないと思われます。ロイヤリティ支払いを政府のせいにするよりも、自分たちのビジネスを変えようとは思わないのでしょうか? 中長期的に拡張性の無いところがPandoraのビジネスを疑問視してしまう理由の一つになってしまいます。もう無料聴き放題じゃないじゃないですか!?

 

 

 

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執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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