米国最大のインターネットラジオPandora、大手自動車メーカーのクライスラーと提携し車載システムで音楽を提供

米国最大のネットラジオ「Pandora」は、新しい音楽レコメンデーションサービス「Pandora Premieres」を開始すると発表しました。

Pandora Premieresは最新アルバムがリリースの1週間前からフル視聴ができるサービス。有名アーティストの作品から、新人アーティストまで幅広いプレビューを用意していきます。ユーザーはアルバムから好きな曲を選択でき、プレビュー期間中は制限なく試聴することが可能です。新しいアルバムは毎週順次追加される予定です。

本日からは、John Fogertyの「Wrote a Song for Everyone」、Laura Marlingの「Once I Was an Eagle」が視聴開始になりました。二つのアルバムは今月末にリリース予定です。

Pandora創業者のティム・ウェスターグレンは、「Pandora Premieresは2億人以上の登録ユーザーにとって新しい音楽発見プラットフォームになります。そして有名無名を問わずアーティストにとって新しいリスナーを開拓するための強力なツールになります」とコメントしています。

Pandoraは米国最大のネットラジオで、登録ユーザー数は2億人以上、月額視聴時間は15億時間を超えるほどの、巨大な音楽サービスです。Pandoraは現在、広告付きの無料プランと、広告無しの月額3.99ドルのサブスクリプション・(有料)プラン「Pandora One」を提供しています。

iTunesのプレビュー視聴にとっても似ていますね。リリース前にアルバムの視聴が可能になるということは、作品に関する口コミが拡散される可能性が広がりやすくなってアーティストのプロモーションにはメリットが在ると思います。音楽サービスでは、サービスごとに異なるコンテンツやアーティストを持ち、このようなプレビューサービスが今後は増えていきそうな気がしますね。

 

ソース
Pandora launches ‘Premieres,’ will stream albums before they go on sale(5/21 The Verge)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
取材、記事執筆、リサーチ、音楽ビジネスやストリーミング、海外PRに関するコンサルティングのご相談は、お問い合わせからご連絡を宜しくお願い致します。

  • プロフィール
  • お問い合わせ