音楽ストリーミングサービスのSpotifyは、ダフト・パンクの最新アルバム「Random Access Memories」が米国内で初週に最もストリーミング再生されたアルバム記録を樹立したと発表しました。
これまでの最高記録はマムフォード・アンド・サンズのアルバム「バベル」が2012年10月に達成した800万回でした。
Spotifyは今回の発表で、「Random Access Memories」の再生数値を発表していません。
ダフト・パンクの先行シングル「Get Lucky」はデビュー以来2700万回以上ストリーミング再生され、米国と英国で1日に最も多くストリーミング再生されたシングルの記録を塗り替えました。
Spotifyによれば、ダフト・パンクの新作はSpotifyがサービスを開始した2008年以来で最も初週に再生されたレコードになると予想しています。
Random Access Memoriesはまた24時間内におけるストリーミング再生回数も更新しました。
英国では「Random Access Memories」はデビュー1位を獲得し、初週で16万5000枚を売り上げました。この数値は今年最速ペースで売れているデビュー・アルバムとなります。シングル「Get Lucky」はリリースから6週間で71万1000枚を売上ています。またオーストラリアのチャートでも1位を獲得しています。このことからもSpotifyなど、音楽ストリーミングサービスでの再生が売上に影響(カニバリゼーション)を与えることはありませんでした。
一方でRandom Access MemoriesはiTunesでリリース前に先行試聴を行なっており、Spotifyで配信を開始したのはリリース後でした。ですので、初週の成功の大部分はiTunesのトップページでの独占的な無料フル視聴だった可能性が高いと言えます。何が言いたいのかというと、リリース前の事前視聴を含むデジタル音楽サービスを使うタイミングとターゲットの設定、話題作りを明確にした上でのマーケティング戦略が今後ますます必要になっていくということ。
ダフト・パンク、新シングル「Get Lucky」で音楽ストリーミングサービスSpotifyの新記録を樹立
ソース
Daft Punk’s ‘Random Access Memories’ Notches Record Streams on Spotify(5/28 Billboard)