音楽ストリーミングサービス「スポティファイ」(Spotify)は、音楽ファンが好きなアーティストやセレブ、友人などその他のSpotifyユーザーを外部サイトからワンクリックでフォローできる「Spotifyフォローボタン」を公開しました。
このボタンによってリスナーは、Spotifyアプリを開く手間無くアーティストサイトからお気に入りのアーティストや気になるアーティストをフォローすることが簡単に出来るようになりました。これによってアーティストの最新リリースやアップロードされた最新プレイリストなどのアップデートも見逃さずにキャッチできます。
Spotifyフォローボタンは、アーティストだけでなく、音楽メディアや企業、個人も利用が可能で、FacebookのいいねボタンやTwitterのフォローするボタンのようにサイト上に設置することが可能です。
Spotifyでは、フォローボタンを設置するためのページを公開。ページでは、サイト内に設置するためのコードを生成できます。
Spotifyフォローボタンはアーティストや音楽メディア、インフルエンサー、そして音楽を使ってブランディングやマーケティング活動をする企業にとって、自身のウェブサイト上からリスナーと繋がっておくための大事な一歩になります。フォローするリスナーはそのアーティストを継続的に聴くファンであったり、キュレーションされたブランドのコンテンツを視聴するなど、エンゲージメントが発生する可能性の高いユーザーです。
今ではサイトにFacebookやTwitterアカウントを直接フォローするボタンをトップページやキャンペーンページに設置することが当たり前になりました。今後はSpotifyフォローボタンを使って、アーティストが自分のプロモーションページにフォローボタンとSpotifyの音源を貼り付けたり、企業がキャンペーンページに組み込んだりするような、ウェブ上での使い方が広がっていくと思います。
Spotifyフォローボタンは、特にアーティストやレコード会社、音楽を使ったマーケティング活動を行う企業にとって、リスナーやポテンシャルの高いユーザーとつながる手段が飛躍的に拡大するチャンスだと思います。これまではメールアドレスやソーシャルのアカウントでフォローしていたのが、直接音楽に関与が高いスポティファイでつながることで、音楽が聴きたい人と音楽を届けたい人を音楽のインタレストグラフでつなげることが容易になります。スポティファイは音楽を聴くだけのツールではなくて、音楽好きとクリエイターをつないでくれるコミュニケーションサービスであることが「Spotifyフォローボタン」で再認識した気がします。
ソース
Introducing the Spotify Follow Button(10/1 Spotify Blog)
Spotify Takes Its Follow Button Outside Its Walled Garden, Lets Fans Follow Musicians And Others From Anywhere(10/1 TechCrunch)