最先端の音楽認識テクノロジーを提供しているGracenoteは、開発者や企業向けに新しいプラットフォーム「Gracenote Rhythm」を発表しました。

Gratenote Rhythmは、開発者やサービスプロバイダー、企業が独自の音楽ストリーミングサービスやパーソナライズド・ラジオサービス、ラジオアプリを容易に開発するために、Gratenoteの音楽データベースと連動したテクノロジーを提供します。Gracenote Rhythmは2014年2月公開の予定です。

Gracenote Rhythmを活用すると、ユーザーが好きなアーティストや楽曲、ジャンルやムードをベースに音楽ステーションを生成することが可能になります。また再生された楽曲には「Like/Dislike」が選択できる機能もあるため、この情報を蓄積していくことで音楽ステーションをユーザーの好みに沿ってパーソナライズすることも出来ます。

これまで多くの音楽サービスやラジオサービスが提供するレコメンデーションの分野においては、サービスプロバイダー側が保有する俯瞰的な音楽データを元にユーザーへ楽曲がレコメンデーションされてきました。Gracenote Rhythmでは、ユーザーの好みを学習しながらパーソナライズした楽曲をレコメンデーションできるようになるため、ユーザーが好きな音楽や新しい音楽を見つけやすい音楽サービスやラジオサービスを構築できます。

Gracenote Rhythmは、Gracenoteの音楽エキスパートがチェックし管理する1億8000万曲以上分の楽曲メタデータを活用しています。膨大な音楽のビッグデータを基盤とすることで、アーティストと楽曲の関連性をより明確することが可能になるため、ユーザーがラジオサービスを利用する際にあらゆるジャンルや楽曲に対応できる音楽ステーションを構築し好きな音楽を楽しむことができます。

Gracenoteの音楽メタデータには以下の属性が含まれます。

・楽曲ジャンル
・ムード
・楽曲が録音された年代
・テンポ
・アーティストに関連する地域
・アーティストのタイプ

Gracenote Rhythmは米国デジタル ミレニアム著作権法(DMCA)に準拠したAPIで、そのためオンラインラジオを運営する際には各レコード会社と個別に契約する必要はありません(Pandoraと同様)。

Gracenoteの技術は現在アップルのiTunesやAmazon Cloud Players、マイクロソフトのXbox Musicなどメジャーな音楽サービスに導入されています。音楽インテリジェンスをオープンにしていくことで、GracenoteはEcho Nest(エコーネスト)が音楽サービスのパーソナライズド・ラジオ向けに提供する音楽インテリジェンスの領域を攻めていきます。Echo Nestの音楽レコメンデーション・システムはSpotifyやRdio、Vevoらの音楽レコメンデーションのエンジンに採用されています。

ソース
Gracenote Rhythm lets brands create their own streaming radio platform(1/3 VentureBeat)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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