音楽を聴くキッカケが増えてほしい。

音楽ストリーミングサービスSpotifyは、これまで無料サービスに課せられていた視聴時間の制限をサービスを運営する全ての国で終了したことを発表しました。

これまでいくつかのマーケットでは無料ユーザーはSpotifyで利用開始から6カ月経過した後、ウェブでの視聴は毎週2.5時間に限定されてきました。今回の変更によって、この時間制限がなくなり、無料ユーザーも有料ユーザーと同様にウェブでの音楽視聴が無制限に楽しめるようになります。

無料ユーザーの場合、これまでと同様に視聴中に広告が流れたり表示されます。もしユーザーが広告を外したい場合は、月額9.99ドルの有料会員になることで広告表示を無くせます。

Spotifyは12月にモバイルデバイスでの視聴を無料に変更する新しい戦略を発表しました。その戦略では、タブレットでの視聴は無料に、スマホでは好きなアーティストの曲がランダムで再生される「Spotify Shuffle」のオプションを追加することで、これまでは有料会員のみだったモバイルでの音楽体験の門戸を開きました。

Spotify、モバイル向け音楽視聴を無料にする新戦略を発表 –タブレットはフリーミアムに、スマホには「Spotify Shuffle」

Music for everyone   Spotify

音楽ストリーミングの分野は、この1ー2年で競争が激化してきました。Spotifyは、DeezerやRdioらに加えて、Pandora、そしてアップルのiTunes Radio、グーグルのGoogle Play Music All Access、マイクロソフトのXbox Music、さらにはこれから参入すると言われるBeats MusicやYouTubeの定額制音楽サービスなど多くの競合に直面しています。

今回の設定変更によって、Spotifyは視聴制限をウェブ、スマホ、タブレットの全てで無くし、ユーザーが音楽を好きなだけ聴けるような環境を作り上げました。この流れは、ユーザーにとってすごく重要だと思います。今の時代にはどれか一つのプラットフォームだけに機能や環境を一極集中しては、ユーザーには継続して使ってもらえません。

Spotifyは制限を無くすことで、全てのプラットフォームで誰もが音楽を楽しめる仕組みを提供し始めました。このアプローチは、音楽の価値を変えることなく、今の時代のユーザーが求める音楽の聴き方を提供するための変化と言えるのではないでしょうか。

ソース
Spotify Drops Free Web Listening Time Limit Everywhere – A Big Scalability Milestone (1/16 TechCrunch)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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