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YouTubeは発表が間近と言われている有料の音楽ストリーミングサービスにおいて、ライセンス契約に合意しないインディーズレーベルの動画を数日以内にYouTubeから削除すると発言したことで、この2週間レーベルやアーティストを巻き込みYouTubeの対応について激しい議論が繰り返されていました。

インディーズレーベルを代表する業界団体IMPALAは、YouTubeが求める契約内容がインディーズレーベルに不平等な条件であるとして、欧州委員会に正式に介入を求める訴状を提出しました。

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そして新しいフィナンシャル・タイムズのレポートによれば、YouTubeはクリエイター・コミュニティからの激しい抗議と欧州規制機関の審査を受けて、対象となるインディーズレーベルの動画削除する計画を延期したそうです。

YouTubeはレーベルとの交渉のために時間を割り当てる動きで、これまでの強硬な姿勢を軟化させます。しかし内情に詳しい情報ソースによれば、YouTubeはもしインディーズレーベルと契約で合意出来なければ、これまでの発言通り動画の削除を実行するであろうと伝えています。

YouTubeはすでにレコード会社に現行の契約の解消を通告しています。

YouTubeは有料会員向けのサービスの契約では、他の音楽ストリーミングサービスと同じく公平な分配を参加する全てのレコードレーベルに提供すると言っています。

しかしインディーズレーベルとその代表団体は、メジャーレーベルが合意すればYouTubeはロイヤリティレートを下げられる条項が盛り込まれていることで、この契約内容はメジャーレーベルに有利な条件だと動揺しています。またYouTubeの有料サービスは、売上の65.5%(55%がレーベル、10%がパブリッシャーおよび権利関係者)を支払うレートが条件に含まれており、SpotifyやRdioなど他のストリーミングサービスが売上の70%を支払うレートよりも低くなるとも言われています。

YouTubeは最新の展開に対してコメントを控えています。

YouTubeはサブスクリプション型音楽サービスをリードするSpotifyDeezerなどと競争するために、現在のYouTubeに新しい機能を幾つか有料で搭載するモデルを開発中で、そのためのライセンス契約を95%のレコードレーベルや権利関係者と合意したことを明らかにしていました。

しかしまだライセンス契約で合意できていないレーベル(主にインディーズレーベル)に対しては、YouTube上から動画を削除すると警告し、YouTubeからのマネタイゼーションを不可能にする可能性を示唆しました。

契約条件の見直しを求めて同意に見送りしているのはインディーズレーベルは、アデルやThe XXなどをリリースしているXL Recordingsと、アークティック・モンキーズやフランツ・フェルディナンドなどをリリースするドミノ・レコーズが含まれています。

ソース
YouTube Re-Negotiating with Indies Following Outcry (Report) (7/3 Billboard.biz)

YouTube does U-turn over blocking indies (7/3 Financial Times)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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