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2年前、フランス政府は新聞ビジネスを支援するため、18歳以上の成人に新聞購読を無料で提供した。今回はデジタル音楽を支援する。

ロイターによると、フランス政府は「Carte musique」(Music Card)と呼ばれるプリペイドカードを購入したフランス市民が、会員制ウェブサイトから音楽をダウンロードする場合、50ユーロ(70.51ドル、約5,700円)分のクレジットから半分だけを支払い、残りをフランス政府が補う計画を予定している。

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image via DW-world.de

この計画は12 – 25歳の若者をターゲットとし、彼らの音楽購買を促進することが目的で、2年間継続する予定。利用者は1年につきカードは1枚しか利用できない。フランス政府は100万カードを販売した場合、年間2,500万ユーロ(3,500万ドル、約28.5億円)を合法音楽ダウンロード補助金としての国家経費から負担する。

デジタル音楽購買計画は、iTunes Store(シングルダウンロードは1.29ユーロ(1.82ドル、148円)で換算すると、3,870万ダウンロード購入に相当する。(注:iTunes Storeは会員制ではありませんので、利用はできません)

この計画はすでに欧州委員会が承認しており、公式声明文でフランス政府の取り組みにより、消費者は音楽をより低価格で合法的な手段で入手することができると歓迎している。

ロイターは、ウェブサイト・オペレーター(音楽配信業者)は価格を下げること、会員制の期間延長またはカードの広告の費用負担が求められていて、1事業者がこの取り組みから得られる収益は上限500万ユーロ(700万ドル、約5.7億円)に設定とレポートしている。

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この取り組みは、消費者にとっても、音楽をもっと正規にダウンロードしてほしい事業者にとっても、有益なプランです。非合法な音楽ダウンロードを排除しようとしているヨーロッパコミュニティにとっても、新しい一歩になると思います。ただ、若者にカードを提供することで、本当に購買行動が変化するのか、少し疑問です。

しかしながら、音楽ダウンロードが少しでも安価で購入できることに、反対はしませんよ。

関連ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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