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米国のクラウド型音楽ストリーミングサービス「MOG (モグ)」は先月、米国発音楽サービスとしては初となる無料会員向けプラン『FreePlay』を発表しました。
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新しい無料サービスは、他社の無料リスニングのアプローチとは違い、ゲーム的要素を組込んだアプローチを導入しています。ゲーム要素とソーシャルメディアを有効的に連携させた仕組みで、ユーザーロイヤリティを獲得維持を目指し, Spotify等その他のフリーミアム型音楽配信サービスに挑戦するようです。ゲーミフィケーションを取り入れた無料音楽サービスといえるのではないでしょうか。サービスの概要をご紹介(以下はWired記事の抄訳とBusiness Insiderの写真です)。
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無料サービス『FreePlay』ユーザーには、MOGの音楽カタログ1100万曲以上から無料で聴ける量を示した、補充可能な仮想「ガソリンタンク」がサイト内に渡されます。タンクを満タンにするために、ユーザーはMOGのアクティブなユーザーとなり、音楽を聴いたり、Facebook, TwitterなどSNSで友人とシェアしたり、プレイリストを作成することで、永久的に音楽を無料で楽しむことが可能になります。ですが、どのアクティビティでフリーの音楽を獲得出来るか利用者は知りません。
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MOGのCEOであるDavid Hyman氏は「ユーザーはゲーム的要素(ゲームメカニズム)を通じて音楽を無料で獲得することが出来ます。それらは、プレイリストを作成して友人と共有する、招待する、サービスの価値を理解してくれるアクティブユーザーでいること、です。ゲームメカニズムを実現するため、ゲーム業界から人材を採用しました。これらの要素は今後データの取得とともに変化させ、バイラル化と会話を促進しているか、観察していきます」と述べています。
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Facebookの音楽戦略は、MOGのゲーム要素のあるフリーミアム音楽サービスへのシフトに対して重要な意味を持っています。なぜならFacebookは楽曲の共有をシンプルにする代わりに、MOGにサインインする必要なく友人がプレイした楽曲を聴けるようにすると言われています。
ユーザーは「再生ボタン」を押すだけでFacebook上の友人が共有した音楽を聴くことが可能になります(ユーザー認証のため)。これにより消費者が音楽サービスを試す機会が減り、クレジットカードや(Facebook以外の)ログイン情報の登録が不必要になると考えられるからです。(MOGユーザーはFacebookアカウント以外でもMOGを利用できる)
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しかしHyman氏は「例えばFacebook Connectを使うだけで、ユーザーのウォールやフィードで行動を共有することができ、これらはバイラル効果が期待できます。だから私たちはフリーな音楽を獲得するためのアクティビティを簡素化しています」と、Facebookの共有機能拡張を最大限に利用してソーシャルなつながりを拡大させる考えのようです。
もし「FreePlay」による無料会員サービスで満足できなくなれば、有料会員($5のウェブプラン、$10のモバイル付きプレミアムプラン)にアップグレードし、ウェブ以外にもスマートフォンやインターネットTVなどデジタル家電でどこでもMOGを楽しむことができます。
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このサービスはFacebookが音楽戦略を発表した9月22日以前の14日に発表されました。サービスは15日から利用可能になっています。
このMOGの仕組みは、ゲーミフィケーションに基づいたサービス運営になり、この発想は会員制音楽サービスではTurntable.fmと並び新しい試みだと考えられます(他社で展開しているところがあれば、教えてください)。
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色々な活用やプロモーションも考えられます。「アーティストの新譜を聴いてシェアしましょう」のようなプロモーションや、「友人と共同で新曲を検索してプレイリストを作成しましょう」など共同発掘にも適応できそうです。
視聴期間や機能などほとんど差別化することが不可能になってきたクラウド型会員制コンテンツサービスにおいて、比較的簡単に参加できるアクティビティを実行すればするほど音楽をタダで聴けるMOGの新機能は、大きな差別化要因になりますね。
Facebookが音楽やコンテンツ配信を統合し始めた今、MOGのような独自の手法やソーシャルの活用で他社との優位性を打ち出し、どれだけ多くのユーザーに長時間利用してもらえるようにできるか、が今後のコンテンツプロバイダーのカギになりそうです。
ソーシャルメディアとコンテンツプロバイダーの融合はさまざまな形に進化し続けています。日本でも実現したら面白いですね。
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