http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/BV/ALICIAKEYS/index.html (日本語サイト、ソニーミュージック)
同絵本アプリは、おばあさんが少女に本を読み聞かせ少女が旅をするストーリーになっており、「新しい発見」を見つけるをテーマに、ハードカバーの絵本を読むよりも、さらにインタラクティブで継続して子供が楽しめる仕掛けをアプリ内で実現しています。
エンタメ系アプリ制作のBento Box Interactiveとアリシア・キーズが設立したデジタル・エージェンシーAK Worldwideによる同アプリは、物語を読むだけでなく、ストーリーに応じて曲を聴いてプレイリストを作ったり、アプリ内の楽器を演奏して遊ぶことが可能です。アリシア・キーズが唄うテーマ曲「Unlock Yourself」を初め、オリジナル楽曲がフィーチャーされています。
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公開直後は4曲とピアノ演奏のみですが、今後は音楽や楽器、物語を随時追加していく予定です。
またアプリでは、毎日書ける日記機能があり、友達とシェアしたり、アワードが貰える機能により、文章を書く楽しさと大切さを訴求しています。また保護者による機能制限も付いているので、親も安心して子供をアプリで遊ばせることができます。
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同アプリは、iTunes Storeにて3.99ドル (350円)で入手できます。ところで、アリシア・キーズは11月に新アルバムを出します。だったら絵本アプリよりも、アルバムアプリだったほうがいいのではと思いませんか?
このアプリは色々な意味で考えさせられます。例えば教育や音楽やセレブの影響力についてです。アプリが気に入ったお母さんは、友人のお母さんにアプリの良さを伝えるでしょう。それはアリシア・キーズのファンかもしれませんし、同じ年齢の子供がいるからかもしれません。新しい教育方法を子供に提供したいと考えている親でもイイと思います。アリシア・キーズ自身が2歳のお母さんであること自体も、アプリに興味を持つ子育てをする親達にとっての共感ポイントにもなり、また彼女のファンになる理由にもつながると思います。インタビューを見ていると、彼女は純粋に、親子の繋がりや音楽を通じて楽しさを教えることを考えていて、アプリを通してインタラクティブな体験を他のお母さんと子どもに楽しんでもらいたいという思いが感じられます。アプリは音楽家やクリエーターの販売促進ツールとして見られがちですが、アリシア・キーズのアプリにはユーザーが楽しめるか、伝わるかという彼女の「想い」で満ち溢れています。これもファンやユーザーとの距離を縮められるか、どれくらい思いを共有できるかが、彼女にとってはアルバムPRよりも重要だったと思えてきました。目先の数を追うよりも、熱意を伝えることに集中する、これがソーシャル時代には求められるコミュニケーションですね。
アリシア・キーズの4年ぶりとなる新アルバム「Girl on Fire」は11月27日リリース予定です。
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