米国下院は人気の音楽ストリーミングサービス『Spotify』へのアクセスを議会のネットワークから遮断しました。議員さんはオフィスでSpotifyを聴きながら仕事をすることが出来なくなりました。Spotifyだけを対象に挙げるなんて、どれだけの議員が使っていたのでしょう?
今回の決定はP2Pファイル共有のテクノロジーをSpotifyが利用していることから、セキュリティ面での安全を考慮し実施されました。参考までに、SpotifyはP2Pサービスではありません。定額制の音楽聞き放題サービスです。
Spotifyのスポークスパーソンは米オンライン・メディアPoliticoに次のように答えています。
少数の官僚が無料で安全に2000万曲以上の音楽を聴く楽しみをこの国のリーダー達から奪ってしまうことは本当に残念です。音楽は全ての政党の共通言語でもあり、重要な課題の解決に向けてこの素晴らしい国の連邦議会議員を団結させるために使われるべきだと考えます。
今回の決定は永久的なアクセス遮断では無いと思います。Spotify側から満足のいく説明ができれば、アクセスも復活するでしょう。逆に議会がSpotifyの利用を認可し奨励してくれれば、違法ダウンロードに対する見解も変わり法律の策定にももっと柔軟に対処してくれるのではないでしょうか?
少なくとも議会がテクノロジーや音楽について話題にしポジションを示してくれることは、デジタル音楽とITの世界にとっては重要だと思います。
Spotifyは定額制のクラウド型音楽ストリーミングサービスで、世界20ヶ国で展開する最も人気のサービスです。2000曲以上の音楽をPCやスマートフォン、タブレットやデジタル家電でお楽しみいただけます。Spotifyは今年には日本でのサービス開始が予想されます。
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