2013年12月に定額制音楽ストリーミングサービスのSpotify(スポティファイ)は、コンサート情報サービスの音楽スタートアップ「Songkick」と連携してSpotify内でアーティストのライブ情報やチケット販売リンクを表示し、音楽を聴いたリスナーが好きなアーティストのライブに行きやすくする取り組みを開始することを発表しました。
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Songkickはユーザーのお気に入りのアーティストのライブ情報を膨大な数のコンサート情報データベースから表示してくれる音楽サービスで、ユーザーはウェブやiPhone/Androidスマホなどモバイルでライブ情報を見ることが出来ます。そして昨年からはSpotifyのデスクトップでもライブ情報の表示を始めました。
Spotifyにライブ情報が表示されることによって、ファンやリスナーは気に入ったミュージシャンが次にいつライブをするのか、近くでライブを行うのはいつか、など音楽を聴いて膨らんだ関心をライブ情報に直接結びつけることができ、音楽をウェブやモバイルから一歩距離を縮めることが出来ます。
CDBabyが、Spotifyのアーティストページでツアー情報を表示する方法を紹介していたので、シェアします。自分達でアーティスト活動をしているDIYミュージシャンや、アーティストのプロモーションを担当しているマネジメントの方は、Spotifyに楽曲を配信する際には、Songkickを是非活用してみてください。
上記のように、Spotifyアーティストページの「Popular」トラックの下にライブ情報が表示されるようになっています。
アーティストページだけでなく、ライブ情報はSpotifyの「ディスカバリーフィード」(Discovery)の中にも表示されるので、Spotifyユーザーはそこからもお気に入りのアーティストのライブ情報を見ることが出来ます。
具体的にすることは、Songkickが提供している無料のアーティスト向けサービス「Songkick Tourbox」に登録するだけ。Songkick Tourboxにツアー情報を登録すると、Songkickが自動でSpotifyのアーティストページにツアー情報を同期します。
Songkick Tourboxにツアー情報を追加すると、Facebookページやウェブサイト、ブログにもツアーカレンダーを貼り付けることができますよ。
まずはSongkickに行ってユーザー登録してください
「Sign Up As a Artist」をクリックして進みます。
すでにSongkickを使っているアーティストの方は通常のログイン(右)に。初めての方はアカウントを作成して下さい(左)。
アカウントはメール登録またはFacebookで登録ができます。
Songkick Tourboxに入ると、検索ボックスが表示されるので、自分の名前を検索したり、もしマネジメントの方は自分のアーティストを探して進みます。これで登録までの手順は終了です。あとはライブ情報を各自追加していったりしていきます。
今年は音楽を聴いてもらうためのツールが昨年以上に現れると思いますが、ミュージシャンだけでなくマネジメントの方やレコード会社の方も含め音楽に関わる人がどれだけデジタルを活用できるかが、リスナーとの距離を縮められる方法だと思います。Songkickを使ってライブ情報を告知するのもその1つ。
「Spotifyは日本にないから」と思ってライブ情報など告知できる情報をオープンにしない場合、無視する場合もあるでしょう。しかし、もしあなたの楽曲がYouTubeでバズり、アメリカやヨーロッパなどSpotifyがある地域からリスナーが殺到したらどうでしょうか?もしかしたら、YouTubeやSpotifyで人気が集まった結果、海外でのライブ公演などにつながるかもしれません。そうなった場合は、自分たちのサイトよりもSpotifyの方が音楽ファンに向けての情報発信に向いているかもしれません。どの導線からリスナーが集まるか、予測することはほぼ不可能です。そのためにも、情報発信する手法に対しては、常にオープンなスタンスが今後ますます必要になっていきます。
ソース
How to get your tour dates on Spotify(12/10 CDbaby)