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レコード会社やオーディオメーカーのコミュニケーション戦略やSNS戦略をアドバイスをしているマーケティングプランナーで、最も尊敬する友人の高野修平さんが新著を出します。

タイトルは「始まりを告げる《世界標準》音楽マーケティング
-戦略PRとソーシャルメディアでムーヴメントを生み出す新しい方法-
」。発売日は4月18日(金)です。Amazonはこちらです。

ソーシャルメディアマーケティング専門のトライバルメディアハウスに在籍し、All Digital Musicでも何度も引用させてもらっている高野さんが今回書き上げた本のテーマは「新世代の音楽マーケティングとは?」です。この本では、ソーシャルメディアやウェブが発達した今の時代に、どのようにして消費者や音楽好きが音楽と接しつながりを維持しているのか、その変化を多くの成功事例を紹介しながら分析していきます(ダフト・パンク、ビヨンセ、ワン・ダイレクション、サカナクション、ONE OK ROCK、きゃりーぱみゅぱみゅ等)。

その上で、レコード会社やアーティストの皆さん、そして音楽を使ってPRやマーケティング活動、ブランディングを行う企業が、音楽を介して中長期的にファンやリスナーとのつながりを強め、そして一般消費者や一般社会にまで情報を広げ成果を最大化する、新しいマーケティングを提案しています。

今までの音楽プロモーションが通用しなくなった時代に出来ること

「CMとタイアップ」「ドラマの主題歌が決定」「特設サイトがオープン」。これまで広く使われてきた代表的な音楽プロモーションです。どれも音楽好きな皆さんなら日頃から目にしているものと思います。

では質問です。皆さんはこれらのプロモーションの中で、1カ月前に見たものを覚えていますか?また、見てきたプロモーションを通じて、ミュージシャンや企業/ブランドへの考えが変わりましたか?

おそらく答えはノーだと思います。今現在存在する多くのプロモーションでは、関与度と持続性が低くなってしまい見た人や実際のターゲットとなる消費者の心に響きにくい結果としかなりません。例え関与度を高めようとした場合、さらにテレビCM枠やネット広告枠を買わなければならず、コストだけが上がってしまいます。また折角企業やブランドがアーティストを起用したとしても情報の価値に持続性が無いために、初動で生まれた勢いを維持できず結局は企業のイメージ訴求を促すまでにはいたらない取り組みで終わってしまっていると思います。

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このような背景を踏まえ高野さんは本の中で、どのようにしてアーティストや企業、ブランドが情報を話題化させ、リスナーや消費者の関与度を高めるのかを「戦略PR」と「ソーシャルメディア」2つの軸を組み合わせた戦略を紹介してくれます。

ここまで書いてこの本は、音楽業界の方だけでなく、IT業界の方や広告業界の方、企業でマーケティングや広報業務に携わっている方に読んで欲しいです。なぜなら音楽を使って企業や商品、ブランドをコミュニケーションできる範囲が、これからはSpotifyやYouTubeなど音楽テクノロジーによって広がっていく時代になるからです。いろいろなヒントがあると思いますので、音楽とデジタル、コミュニケーションに興味のある方はぜひこの本をご覧になって下さい

僕はこの本を見てざっくりと思ったことは、これから音楽を使ってプロモーションやマーケティングをするということは、「総合的に情報をデザインすること」かなあと思いました。

ただ音楽を届けたいメッセージ(企業ロゴ、CM、サイト)にくっ付ける時代は終わりに近づいていると思います。PRやSNSの可能性を常に探リ続けることで、今までのようなやり方に制限される必要なく、アイデア次第でもっと世の中に音楽が広がるようになると感じていますので、高野修平さんの本は今の基礎概念が覆されるほど情報満載の中身になっています。音楽ビジネスに興味がある人は是非どうぞ。

始まりを告げる 《世界標準》 音楽マーケティング 戦略PRとソーシャルメディアでムーヴメントを生み出す新しい方法

高野修平
http://takanoshuhei.com/
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https://www.facebook.com/takano.shuhei


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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