このVine中学生、応援したくなる。
メジャーレコード会社ユニバーサルミュージック傘下のアイランド・レコードが、6秒のショート動画を投稿共有できるVineで人気の15歳のカナダ人、ショーン・メンデス と契約しました
ショーン・メンデスは普通の中校生ですが、現在Vine第3位のフォロワー数を持つミュージシャンでもあります。8年生 (日本で言う中学2年生)からYouTubeにカバー曲を投稿してきたメンデスは、昨年8月に可能性を感じたVineへの投稿を開始しました。Vineでのデビュー作ジャスティン・ビーバーの「As Long As You Love Me」のカバーは、1日で10,000いいねを獲得、その後もいいね数やフォロワー数を増やし続け、現在はフォロワー数250万人以上に達しています。
ショーン・メンデスとアイランド・レコードは、オリジナルのデビュー作「Life of the Party」を6月末にリリース予定、また7月にはAustin Mahoneとのツアー、さらに夏にはEPをリリースする予定です。
ショーン・メンデスの成功は一時的なものではなく、自分の作品を作るため多くの時間を割いて来ました。4年生時には1日最大4時間もYouTuberの動画を見て、彼らが歌うカバー曲のテクニックを研究したといいます。Vineアカウントを開設した時もこのアプローチを崩さず継続し、1日5−6時間をギターの練習に費やしています。
今年3月に「アメリカン・アイドル」司会のライアン・シークレストが主催するカバー曲のコンテスト「Best Cover Song」で優勝した時、ショーン・メンデスとマネージャーのAndrew Gertlerは出会います。自身の音楽マネジメント会社AG Artistsを運営しながらワーナーミュージックに勤務するGertlerは、ショーン・メンデスを数ヶ月前から追いかけており、彼の動画をアイランド・レコードのA&RマネージャーのZiggy Charetonに送りました。
その後CharetonとGertlerはメンデス親子をニューヨークに招待し、アイランド・レコード社長のDavid Masseyとの会合をセットし契約へとつなげていきました。
今回の契約でショーン・メンデスは今までに会うこともなかったアーティストやライターに会い、音楽のアイデアをふくらませる機会にめぐりあいました。例えばスタジオでは、Ido ZmishlanyやMatt Squireといった新進気鋭のソングライターと共にスタジオでオリジナル曲の制作することになりました。
また人気アーティストのエド・シーランは動画を見た後、ショーン・メンデスをロサンゼルスに招待して共に時間を過ごしています。
ショーン・メンデスの公式サイトとソーシャルメディアです。これだけしっかりデザインされて連携していると、戦略が作りやすそう。
・http://www.shawnmendesofficial.com/
・Twitter (@shawnMendes)
・Facebook https://www.facebook.com/ShawnMendesOfficial
VineはTwitter社が提供する6秒間の動画投稿アプリで、日本でも徐々に利用が広がっています。この音楽とVineの使い方、日本でも出来るかもしれないですね。もっと日本のクリエイターにも活用して行ってほしい。
今年の3月にも、Vine発のミュージシャンがユニバーサルミュージック傘下のユニバーサル・リパブリック・レコードと契約したことが話題になりました。
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日本ではCDが売れない、音楽が聴かれないと悲観的な意見ばかりが多い。しかし少しだけプラットフォームを変えてみるだけで、チャンスが広がる可能性がある。
Vineのように制限の多いアプリだからこそ実験的に出来ることがあり、そこにどうやってクリエイティブに音楽をフィットさせていくかは、アーティストのアイデア次第です。またこれはVineが音楽関係者にとって新人を見つけるA&Rツールとしても機能する可能性があることを語っています。
Vineを使って音楽を投稿している人のやり方や、どうプロモーションを考えているのか、一度聞いてみたいです。Vineやソーシャルメディアなど身近なツールを駆使して、新しい音楽の広め方が生まれてくることは楽しみです。
ソース
Vine Superstar Shawn Mendes Signed to Island Records (Exclusive) (6/3 billboard.biz)