先日グーグルの幹部が、急成長中の定額制音楽ストリーミングサービスSpotifyの取締役に参加したことが明らかになったばかりですが、ここにきてグーグルから音楽事業担当者の離脱が相次いでいます。
YouTubeの製品マネジメントディレクターShiva Rajaramanがグーグルを退社することが明らかになりました。転職先は、なんと音楽事業でライバルとなるSpotifyです。彼の業務の1つには、Spotifyのライバルとなると長い間噂されながらローンチ出来ずにいる、定額制音楽ストリーミングサービスの開発があります。彼の離脱は、音楽ストリーミング事業に参入したいYouTubeとグーグルにとって大きな衝撃です。
RajaramanはYouTubeでは、音楽事業を含むYouTubeの製品開発を指揮してきました。Rajaramanの転職の理由は、YouTubeが定額制音楽サービスをローンチすることに手間取っていることが原因があると考えられます。
7月にはYouTubeで定額制音楽サービス事業に携わっていた製品マネージャー、クリス・ラローサがグーグルを退職し、スタートアップに参画することが発表されました。ラローサはYouTubeではRajaramanにレポートしていました。
また6月にグーグルを退職した元YouTubeの製品担当副社長Shishir Mehrotraは7月からSpotifyのCEOダニエル・エクの特別アドバイザーとしてSpotifyの経営に参加しています。
YouTubeの定額制音楽サービスは今秋にローンチが後ろ倒しになったと言われています。定額制音楽ストリーミングサービスの領域はSpotifyだけでなく、アップルが買収したBeats Music、アマゾンのPrime Music、その他にもRdioやDeezer、Rhapsody/ナップスターなどがそれぞれ機能の強化や海外展開、パートナー連携を強め、競争は激化しています。もしかすると、これまでシリコンバレーで繰り広げられてきたグーグルやFacebook、アップルらによる人材争奪のように、グーグルとSpotifyでも人材争奪戦が今後起こるかもしれません。
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