YouTubeはDIYアーティストやインディーズミュージシャンが利用できる音楽ビジネスの情報を提供するハブ「YouTube for Artists」をオープンしました。
「YouTube for Artists」では駆け出しのアーティストにファンと動画を使ったエンゲージメントやプロモーション、YouTubeでのマネタイゼーションなど、音楽コンテンツを活かしたビジネスで成功する情報やデータ、事例を公開していきます。
YouTubeはジャスティン・ビーバーやカーリー・レイ・ジェプセン、Karmin、Soulja Boyなどスターアーティストが人気となり、プロモーションやレコード契約、ファン獲得と大きな成功を収めた
グーグルは東京を含む世界5都市に専用スタジオ「YouTube Space」を開設し、クリエイターのコンテンツ配信だけでなく制作やマネタイズまでを担うエージェント的な役割にシフトする戦略に注力しています。またYouTube上のアーティストにスポットライトを当てたアワード「YouTube Music Award」や、ワークショップを開催し、アーティストのYouTube活用を支援する動きを強めています。
またアメリカの音楽チャートを運営するビルボード社は、YouTubeの再生回数をシングルチャートに換算するなど、音楽業界におけるYouTubeの価値も年々高まる一方です。
YouTube for Artists は世界どこからでもアクセス可能ですが、開設当初は英語のみでの提供となります。またサイトではアーティストが解析やファンとつながるためのツールも間もなく公開予定となっています。
YouTubeも定額制サービス「YouTube Music Key」を始めてSpotifyと競争するサブスクリプションの分野に昨年進出、新たなマネタイゼーションの道を模索しています。しかしそのコアとなるのは常にクリエイター、ミュージシャン達。彼らにとって使いやすく、収益を得ることのできるプラットフォームになるように協力体制を強化していってほしいと願っています。
また日本でYouTuberと言えば音楽とのつながりがまだ薄いが、大勢のファンに支持されるアーティストをYouTubeから育て、YouTube for ArtistsやYouTube Spaceを活用した成功事例を一日でも早く作って行って欲しいと感じています。
ソース
YouTube Creator Blog: Helping music artists make the most of YouTube(YouTube)