先日、YouTubeが昨年秋に発表した定額制音楽サービス「YouTube Music Key」の正式ローンチが延期されることが報じられました。ローンチの遅れについてYouTubeのコンテンツ担当者が、新サービスに関する新情報を明らかにしています。
YouTubeのコンテンツ・事業担当グローバルヘッドのロバート・キンセル(Robert Kyncl)への取材を行ったMusic Allyによれば、YouTube Music Keyは今も開発段階にある模様です。
キンセルは、「サービスのローンチは数カ月以内だ。遅れが生じているが、深刻な問題じゃない」とコメントしています。インタビューの中ではサービス一般公開の予定日には触れませんでした。
ユーザーからは素晴らしいフィードバックを数多く得ている。それらの課題に取り組む方が、解決しないままローンチするよりも良いと思った。
日程については何も言えません。「数ヶ月」でも言い過ぎかもしれません。もしまた数ヶ月遅れれば、またこの件についてメディアが取り上げるだろう。私たちはただユーザーたちが利用してフィードバックを届けてくれることに満足しています。
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キンセルはインタビューで、音楽サービスを含むグーグルのビジネスモデルにおいて「フリーサービス」の重要であり、YouTubeのサービスの中心は「フリー」であることと強調します。
我々の広告モデルのフリービジネスは、信じられない速度で成長しています。今後もこのモデルはビジネスのコアであり続けます。そして将来もこのモデルを強化していきます。広告モデルのビジネスが、グーグルのDNAです。サブスクリプションはアドオンです。 そして我々は「近接ビジネス」を強化しているところです。
音楽ストリーミングサービスで注目が高まる「サブスクリプション型」(定額制)モデルで、Tidalなどのサービスは無料オプションは提供せず有料プランのみで展開しています。発表が噂されるアップルの新音楽ストリーミングサービス「Apple Music」も同様に、月額9.99ドルの有料プランのみの内容になると言われています。
ソース
YouTube Music Key delay ‘nothing too serious’ says senior exec (6/2 Music Ally)