Facebookが音楽フェスティバルと組んで、新しいコンテンツ配信をテストしているようです。
Facebookはシカゴで開催されている大型のオルタナティヴ音楽フェス「ロラパルーザ」から、写真やアップデートをリアルタイム形式で特設ニュースフィードに配信しています。米国ユーザー限定ですが、アプリ内ではKaskadeやCold War Kidsなど出演者のアップデートや写真、さらにフェスに参加しているユーザーの友人がアップしている写真や投稿が一つのコンテンツ・ストリームとして届けられます。
この機能はFacebookが1月にリリースした「Place Tips」を活用。Place Tipsはユーザーがいる場所に関連する投稿や画像、動画をニュースフィードにひとまとめにして配信する機能。美術館や店の情報を一元的に見れるため、情報が探しやすくなるメリットがあります。
これまではFacebookユーザーが現地に行くことが前提条件だったPlace Tipsですが、ロラパルーザとの連携によって初めて離れた場所の情報もニュースフィードで見ることができるようになりました。
リアルタイムのイベントからのコンテンツ配信にFacebookが参入することになれば、アーティストからの投稿やイベントからの動画、写真を一元的に見ることができ、フェスに参加できない音楽ファンにとっては理想的なイベント・コンテンツ・アグリゲーションになりそうです。またFacebookがイベントのコンテンツ配信で優位性を発揮するとすれば、イベントに参加している友人のコンテンツがニュースフィードに流れてくることでしょう。
すでに音楽フェスと組んで、イベントからの写真や画像、コンテンツをニュースフィードとして配信しているのは、動画メッセージングアプリの「Snapchat」。昨年発表したイベント単位でコンテンツをまとめて配信できる「Our Story」機能を、毎年5月にラスベガスで開催する巨大EDMフェスティバル「Electric Daisy Carnival」(EDC)で活用し、イベントの様子や参加者の投稿を会場から世界に向けて配信する事例を作りました。
【関連記事はこちらをどうぞ】
Snapchatが強化したグループ共有の新機能「Our Story」を発表、世界最大のEDMフェス『EDC』でデビュー
Facebookはロラパルーザとの連携はテストだと言っており、今後も別の利用ケースを探っていくと説明しています。
Facebookには音楽サービスに参入するとの噂もあり、今後レーベルやフェス運営者など音楽業界とどのような関係を作っていくのか、楽しみです。
【関連記事はこちらをどうぞ】
Facebookの音楽ストリーミングサービス参入計画が明らかに。動画配信でのマネタイズでレーベルと交渉
ソース
Facebook Debuts New Live Event Stream at Lollapalooza(Wall Street Journal)