SpotifyやApple Music、Google Playなど、定額制音楽ストリーミングサービスが、ビートルズのカタログを12月24日12:01am現地時間から配信を開始しました。
オリジナルアルバムとコンピレーションアルバム合計13枚の配信を開始したサービスは次の9個になります。
・Apple Music(日本でも利用可)
・Deezer
・Google Play Music(日本でも利用可)
・Microsoft Groove
・Amazon Prime(日本でも利用可)
・Rhapsody
・Spotify
・Slacker
・Tidal
これらは全て有料、または無料と有料のフリーミアム・モデルで利用できる、オンデマンド型の定額制音楽配信サービスです。
米国最大のネットラジオ「Pandora」では、すでにビートルズの配信は開始されていますが、オンデマンドでの再生ではなく、リスナーの視聴履歴や音楽の好みに合わせたパーソナライズド・ラジオ形式での再生のみとなる他、無料がメインとなるYouTubeや音源は配信されていないままになっています。
世界中で一斉配信となったビートルズへの反響は、Twitterのハッシュタグ「#thebeatlesstreaming」でフォローすることができます。
Coming to a home near you. @thebeatles go live worldwide. #TheBeatlesStreaming pic.twitter.com/NPg8UBGcUo
— Paul McCartney (@PaulMcCartney) December 23, 2015
デジタル音楽時代にダウンロードや配信を頑なに拒否してきた大物アーティスト最大の一組がビートルズで、これまでもアップルとiTunesストアでダウンロード開始まで7年の年月がかかった歴史があります。
しかし近年ではレッド・ツェッペリンやピンク・フロイド、AC/DC、メタリカなど過去に音楽ストリーミングを拒否してきた大物アーティストが次々に配信を開始し始めました。
CDやダウンロードからの売上が世界中で低下する現在の音楽ビジネスにおいて、定額制音楽配信(サブスク型音楽ストリーミング)は毎年急速にユーザー数を伸ばし定着し始め、有料課金モデルが音楽業界の新たなビジネスモデルであることを証明しています。
ビートルズのストリーミング解禁と同じく驚きだったことは、これまで独占リリースの競争を繰り広げてきたアップルやSpotify、Tidalなど各社が、同じ配信日と同じコンテンツの配信を認めたことも大きな出来事です(特に過去に歴史があるアップル)。世界中でファンのいるビートルズのコンテンツを独占で抑えられれば話題性やユーザー獲得にも効果があるはずと度のサービスも考えていたはずですが、今回だけはその目論見は外れたようでした。
ソース
The Beatles
Beatles Coming to Apple, Spotify, Amazon, Google Christmas Eve(Re/code)