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少し気になったニュースでしたので、ご紹介します。
高級ヘッドフォンブランドBeats By Dr. Dreを運営する、ヒップホップ・プロデューサーのドクター・ドレー(Dr. Dre)と、ユニバーサルレコード傘下のインタースコープ-ゲフィン-A&M (Interscope-Geffen-A&M)レコード会長ジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)が約70億円(7000万ドル)を南カリフォルニア大学に寄付し、起業家向けの新しいプログラムを作ることが発表されました。

新しいプログラムは「U.S.C. Jimmy Iovine and Andre Young Academy for Arts, Technology and the Business of Innovation」と呼ばれ、マーケティングやビジネスから製品開発、デザイン、リベラル・アーツを網羅したカリキュラムになる予定。プログラムの目的は音楽業界、テクノロジー業界、ビジネスの世界に通用する起業家を育てること。プログラムには実際にビジネスのアイデアをピッチしプロトタイプを立ち上げ運営するカリキュラムも組み込まれています。プログラムが開始するのは2014年秋からになる予定です。

via New York Times (左から)Dr. Dre, ジミー・アイオヴィン、Erica Muhl学部長, USC学長C.L. Max Nikias

 

大学には行っていない二人ですが、音楽業界においては彼らは起業家として大きな成功を収めてきました。アイオヴィンはInterscope Recordsを創設し、Dr. Dreを始めナイン・インチ・ネイルズやノー・ダウトを発掘し、その後業界最大手のユニバーサルミュージックに統合され、現在では中核レーベルの一つになりました。

Dr. Dreもまた自身のレーベルAftermathでエミネムや50セント、ケンドリック・ラマーの音楽をリリースするなど、30年以上に渡りヒップホップ業界の第一線で活躍しています。

そして二人の最も大きな成功は、高級ヘッドフォンブランド「Beats Electronics」の創設があります。Beatsは年間売上が10億ドル(約1000億円)に上ると言われています。

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ちなみにこれまでセレブリティによるUSCへの寄付で最大だったのは、ジョージ・ルーカスが2006年にフィルムスクールに寄付した1億7500万円(約177億円)でした。

アメリカの大学では寄付することは当たり前なことで、大学にとっても大きなメリットとなります。ですが、新しいプログラムを支援するとなると、ごく一般的な寄付以上の寛容さの表れです。音楽ビジネスで今まさに成長し続けている、最も現役の起業家が支援するプログラムが新しい教育のシステムをこれからの時代の学生に提示できることに期待しています。

 

ソース

Two Musical Minds Seek a Different Kind of Mogul(5/14 New York Times)

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執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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