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定額制音楽ストリーミングサービス最大手Spotifyが、企業やブランド向けに新しい広告テクノロジーを開始しました。Spotifyのマーケティング・プラットフォーム「Spotify for Brands」に2つの動画広告が追加され、年内に開始予定になります。

新しい広告では無料のSpotifyユーザーのモバイルアプリ向けの動画広告「Sponsored Sessions」が表示されます。もしユーザーがこの15-30秒の動画広告を視聴すれば、Spotifyを30分間広告無しで無制限に利用ができる特典があります。ユーザーはこのオファーを辞退し、通常の広告付き無料サービス(オーディオ広告付き)を利用することもできます。

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デスクトップ・アプリ向けの「Video Takeover」動画広告では、15-30秒の広告動画が「in view」モードの場合だけ定期的に流れてきます。

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Spotifyは動画広告開始にあたり、大手ブランドとイニシャルパートナーに選んでいます。コカコーラ、フォード・モーター、マクドナルド、NBCユニバーサル・ピクチャーズ、ターゲット、ウェルズ・ファーゴがパートナーとして新しい動画広告に参加、Spotifyで平均1日146分を音楽視聴に費やすエンゲージメントの高いユーザーにリーチしていきます。

Spotifyのチーフ・ビジネス・オフィサー、ジェフ・レヴィック(Jeff Levick)は

私たちのオーディエンスは極めてエンゲージメントが高いため、Spotifyでの時間を向上させ、そして彼らが愛してやまない音楽とブランドをつなげる広告体験を提供します。

と述べています。

動画広告は第4四半期に米国、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、スウェーデンの6カ国で開始します。その後2015年にグローバルで展開する予定です。

Spotifyの無料ユーザーは広告が煩わしいと思ったら、月額9.99ドルのプレミアム・アカウントに切り替え、広告無しの無制限な聴き放題を楽しむことができます。Spotifyでは現在有料会員数1000万人を突破し、今回の動画広告は3,000万人のユーザーに届けられることになります。急成長中のサービスのユーザーにリーチできる機会が与えられるのが、ブランドにとって最大のメリット。その中で動画広告はバナーやオーディオ広告に比べ、どれだけ見られそして「信頼される」(エンゲージメントが上がる)のでしょうか。動画広告が成功するようになれば、Spotifyにおける音楽マーケティングの幅も今後広がり、多くのブランドにとって今後はSpotifyのビジネスパートナーとしての価値がさらに高まることが考えられます。

来週9月16日から「ad:tech tokyo 2014」が開催されますが、広告業界内でも音楽サービスの価値と可能性についてちゃんと議論される日が将来は日本でも起きるだろうか?

ソース

Introducing Spotify for Brands Video Ads (9/8 Spotify)

Spotify’s Video Ads Are Taking Over (9/8 Advertising Age)

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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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