英国バンド「ブラー」が、Twitterを使ってライブをストリーミング中継し新曲を発表する。ブラーは7月2日午後6時15分(日本時間7月3日午前2時15分)に1曲目を披露し、その後バンドのインタビューをはさみ、午後7時15分(日本時間3日3時15分)に2曲目を公開する。その模様がブラーのTwitterアカウント上から全世界に向けてライブストリーミングされる。
事前に発表された曲名は『Under the Westway』 と『The Puritan』。バンドで初披露される2曲はバンドが8月12日にロンドンのハイド・パークにて開催される「オリンピック閉会コンサート」のために制作した楽曲で、ライヴ初披露となる。ライブはロンドン市内某所の屋上にて行われる。
同曲は配信後からダウンロードが可能、8月6日には限定7インチのアナルグ盤がリリースされる。
ブラー好きは、Twitter上でハッシュタグ「#ThePuritan」と「#UnderTheWestway」をつけたつぶやきで、ファン同士の盛り上がりが見れる。事前にハッシュタグをアナウンスしておくことで、新曲発表に向けた共感や一体感を醸成する重要な要素を生み出すことに成功しています。
#Blur #ThePuritan @blurofficial / 7.15pm / 2nd July instagr.am/p/MDZBUWy-bK/
— blur (@blurofficial) June 19, 2012
Twitterがアーティストのライブ中継を行うのは、初めてではない。今年1月にはDJ Tiesto (@tiesto)がラスベガスでのライブをストリーミングしている。また、Twitterが開催するライブパフォーマンス配信は、新しいことではない。Ustream, YouTube, Facebookなど多くのソーシャルネットワークサービス上で行われている。
だが新曲発表イベントは珍しい。従来なら新作発表のプレスリリースをメディアに配布する、デモCDを評論家に送りレビューを書いてもらう、そしてコンサートで披露という活動が含まれていたが、今回は一切含まれていない。今回はファンがいち早く最新情報を入手できる。
image via New York Daily
SNSを活用して情報を配信することのメリットは、いち早く新しい情報を欲する熱心なファンや、コンテンツを購入しない関与度の低い消費者と容易につながり感動や共感を共有することで、コンテンツ購入への意識を高められることが挙げられます。
実施する際に最も重要になること、それは何のプラットフォームにファンが存在しコミュニケーションを積極的に取ろうとしているのか、相性を見極めること。メディアを絞り相性の良いファンと向き合えば、新しい情報への期待値やプレミアな体験を心待ちにしているファンの熱度を「生きたコンテンツ」で高め共感を集めることができる。共感したファン同士がSNS上で対話を活性化し、情報がシェアされ関心、感動が醸成される。結果、検索や購入、口コミされるきっかけが広がる。
反対に活動基盤を設定しなければ、関心の薄いユーザー間で伝えたい発表がスルーされ、本当に届けたかった人達にリアルタイムで届かない。結果、本当のファンはネットライブなど「生きたコンテンツ」を体験できずに、情報のみしか見ることができないので、コンテンツへの関心は高まることはなく、よって検索も購入もされにくい。
共有され共感されるために何がSNS上で重要なのかについては、いつも参考にしている高野修平さんのこちらのブログが参考になりますので、ご覧頂くことをおススメします。
今回ブラーは世界最大規模のFacebookではなく, 動画サービスのYouTubeでもなく、リアルタイムで情報が共有されるTwitterを選んだ。ソーシャル時代のファンの特性を理解した上で、ブラーは今回発表をファンに最適な形で行おうとしている気がしました。ブラーのやり方を参考にすると、生きたバイタリティあるコンテンツでファンに感動と情熱を届ける方法のヒントになればと思います。
Music Lives On!
<span>Commentary pt1 by Damon Albarn Official</span>
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ソーシャルメディアと音楽について参考にしている素晴らしいブログを書いている高野修平さん(@groundcolor)と、Musicman-netでソーシャルミュージックについてのコラムを書いていらっしゃる榎本幹朗さん(@miky_e)と、こちらのイベントでご一緒させて頂きます。SNS利用の海外の事例なども紹介したいと思いますので、ご興味のある方がいらしたらお越しください。会場で一言声かけてもらえれば嬉しいです
【イベント】『sensor 〜 it&music community』powered by happydragon Vol.4 『ソーシャル・ミュージック会談 〜 次世代音楽のビジネスモデルについて本気で考えるの巻』
【日時】2012年7月23日(月)19時〜22時
【場所】渋谷タンジェリン(JR渋谷駅東口徒歩3分)http://www.tangerine.ws/
【住所】東京都渋谷区渋谷3-6-4 プライア渋谷B1
【電話】03-3797-6307
【料金】1,500円(※+1ドリンク)
【主催】happydragon、協力:Peatix Inc.
【パネラー】
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▼音楽コンシェルジュ/音楽キュレーション・コミュニティ『mece』主宰 ふくりゅう
▼音楽プロデューサー/株式会社バグ・コーポレーション 代表取締役 山口哲一
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