(via NRK P3)
音楽ではインディーズアーティストもメジャーと同じように注目されるトレンドが広がっています。
第56回グラミー賞では、マックルモア&ライアン・ルイス、Vampire Weekendを含むインディーズ・アーティスト達の受賞が全体の50%を占めました。これはインディーズアーティストやレーベルのビジネスを支援する非営利団体American Association of Independent Music (A2IM)が調査開始した2006年以来、最高の数値となります。A2IMによれば、ノミネートされた398作品のうち、199作品がインディーズ・アーティストによる作品でした。
最も大きく注目を集めたのはマックルモア&ライアン・ルイスで、最優秀新人賞、最優秀ラップ・アルバム、最優秀ラップ楽曲賞、最優秀ラップ・パフォーマンスの4部門を受賞しました。この他に、彼らは「The Heist」が最優秀アルバム賞、「Same Love」が最優秀楽曲賞、「Can’t Hold Us」が最優秀ビデオ賞にノミネートされました。
XL RecordingsのVampire Weekendは、「Modern Vampires of the City」で最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバムを受賞しました。
最も多くの賞を受賞したインディーズ・レーベルはコンコード・ミュージック・グループで、最優秀ブルース・アルバム、最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムなど、6部門を受賞しました。
A2IMが定めるインディーズアーティストとは、大手レコード会社に所属または契約していないアーティストを指しています。しかし、現代のアーティストは完全に独立して活動する場合もあれば、ディストリビューションやマーケティング、ラジオ・エアプレイなどの活動範囲でメジャーレーベルとパートナーシップを結び実行するケースがあります。
インディーズアーティストでもデジタルツールやソーシャルメディアを活用して、音楽活動をする傾向が強いこの数年の流れが、アワードにも反映されていることが見られます。昨年のグラミー賞でもXL Recordingsのアデルやボン・イヴェールの「Bon Iver, Bon Iver」などがインディーズでありながら受賞しています。
インディーズも、アワードというタイトルをもらうことで、さらなるアーティスト活動の広がりにも期待することができますこの辺りはメジャー・インディーズに関係なくアワードを授賞するグラミーなども素晴らしいところです。日本でもこの流れはうまれないのでしょうか? メジャーアーティストになるだけが成功をつかむ道ではないことが見えてくるようで、海外のアワードは面白いと再認識しました。
ソース
Independents Claim 50% of Grammy Wins, Largest Share in A2IM History(1/27 Billboard.biz)