夏の旅行にぴったりな音楽ウェブアプリ。
もし夏休みに家族ドライブに行ったり友達と長旅に出かけたりする時に、音楽がスマホやタブレットに入っていれば気分も盛り上がるし会話のネタになります。でもiTunesライブラリには何回も聴いた曲しか入っていなくて、ちょっといつもとは違ったセレクションを試したい時、行く先々の場所にちなんだローカルアーティストでプレイリストが構築してみるのはどうでしょうか?
それがこの「Roadmap Mixtape」です。
例えばアメリカを西から東に旅する旅行や、ロンドンからマンチェスターまで行ってみる旅なら、Roadtrip Mixtapeのサイトで出発都市と目的地を入れるだけでウェブアプリがその途中の街ごとの出身アーティストを自動でリストで表示してくれますよ。旅行に行かなくても、自分が今まで行った場所でも検索できますし、行ったことのない場所でも検索できます。
このウェブアプリは音楽ストリーミングサービスのSpotifyと、音楽データ解析サービスのEcho Nestが連携してプレイリスト作成を実現しています。これはEcho Nestが蓄積しているアーティストのメタデータを活用して、ロケーションごとに最適なアーティストをレコメンドしていく仕組み。誰でも30秒の楽曲サンプルを聴くことはできますが、フル視聴するにはSpotifyアカウントが必要になります。
アプリを開発したのはEcho Nestの音楽テクノロジー・エヴァンジェリストのPaul Lamereさん。日本にも2月にMusic Hack Day Tokyoに参加するために来日していました。
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Spotifyは先日Echo Nestとの音楽メタデータ連携を強化して、開発者が音楽アプリやサービスを開発できるようにSpotify Web APIを拡張しました。Roadmap Mixtapeもその一貫で、音楽ストリーミングと音楽ビッグデータの組み合わせで、アイデア次第で音楽の楽しみ方の可能性をどこまで広げられるのかを示しています。
日本でも少しづつ音楽アプリや音楽サービスに関心が集まり、製品化を目指す開発者が増え始めています。このような中でSpotifyやEcho Nestのような音楽企業が日本で活動を開始することは、一般的なリスナーに音楽の選択肢が増えるだけでなく、音楽アプリやサービスを作る開発者にも開発の幅を広げるというメリットを作ってくれます。
音楽ファンが音楽を楽しむには、レコード会社がリリースする新曲だけでは、多くの人を満足させることはできません。ですが、普段とは違ったカタチで音楽を体験する手法をウェブやアプリ、テクノロジーを使って実現できれば、もっと音楽を聴く機会が増えるはずです。Roadmap Mixtapeのようなアイデアが日本人開発者の手によって生まれてくるためにも、SpotifyやEcho Nestなどの企業と連携した音楽アプリ/サービス開発者がアイデアを実現できる充実した環境が広がって欲しいです。
ソース
Roadtrip Mixtape: Location-Based Playlists for Your Journey (6/20 The Next Web)
RoadTrip auto-creates ‘mixtape’ playlists based on your route (6/20 Engadget)