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Turntable.fmはライセンス契約の問題で、日本からはアクセスできなくなりましたが、インタラクティブ性とソーシャル性を組み合わせた、これまでに類をみないエキサイティングな音楽サービスではないでしょうか?

オンラインや携帯プレーヤーで一人で聴いていた時間にソーシャルメディアを組み込み、リアルタイム性を高めてみた結果、出来上がったサービスが、好きなジャンルやアーティストに共感する友人や他のユーザー、DJと好きなメディアを通じて、コミュニケーションができる音楽体験に変えてしまうTurntable.fmだと思います。どうしてこんなサービスは今まで出てこなかったのでしょうか?

2011年5月にリリースされたTurntable.fmはその後、ライセンス問題で日本からアクセス出来なくなってしまいました。しかし、米国では爆発的な人気で継続してユーザー数を獲得してきています(Turntable.fmからは下のようなTweetもあり、日本でも利用できる日が近いかも?)。
Turntable
またTT.fmの人気がメディアでも注目され始めたころから、よく似た機能を提供するサービスが幾つか登場してきました。

自分の勉強も兼ねて、Turntable.fmと類似しながらエキサイティングなソーシャル音楽リスニングサービスを代表する、音楽サービスをご紹介です。

image via Wired
元グーグルのシニア・ソフトウェアエンジニアのTim Zhou達が立ち上げたRolling.fmは、最初に出てきたTurntable.fmのクローンでした。

Rolling.fmのユーザーはTurntable.fmと同じくFacebookからアクセスします。アバターの作成や楽曲への投票システム、DJへのポイントとアバターのカスタマイズなど、かなりTurntable.fmと類似する機能が提供されています。またユーザーが楽曲を検索できたり、独自にアップロードできたり、SoundExchangeにライセンス料を支払う部分も本家と全く同じです。

Rolling.fmは若干コミュニケーションの面において多機能です。Rolling.fmは音楽ルームのグループチャット機能に加え、部屋の参加者で友人を識別できる機能や、参加者またはFacebookの友人にプライベートなメッセージが送れる機能もあります。

Zhau氏はVentureBeatの取材で、「幾つかの要素はTurntable.fmと似ているかもしれないし、否定はしませんが、私たちのゴールは違っています。よりソーシャルな取り組みを目指します。最終目的は音楽キュレーションツールになることではありません」「私たちは、ユーザーがブラブラしたり、チャットやカードゲームをしたり、音楽を聴いたりできるコミュニケーションのためのソーシャルなスペースを構築することに興味があります」と、説明します。

いくつかのメディアは辛辣なレビューを書いています。やりたいことは理解できますが、明らかにコピーですよね・・・

Console.fmは7月にサンフランシスコで立ち上がった、ハウスやトランス、ダブステップなど22のエレクトロニック音楽にフォーカスした、ソーシャル音楽サービスです。Console.fmはユーザーが楽曲を選択する代わりに、世界的に人気の音楽共有プラットフォームであるSoundCloudにアップされた楽曲を自動でプレイします。アプリが楽曲を選択してくれるという点では、オンラインラジオのようです。

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Console.fmはリスナー数40,000人のうち、70%はアクティブだと説明します。TwitterのIDでログインしたユーザーは、楽曲がプレイされる間コメントしたり、SNSで曲を共有することができます。また右クリックだけで楽曲をダウンロードできる機能も搭載しています。

Console.fmの共同設立者によれば、一番多いユーザー層は開発者やプログラマーなどだそうです。なにかビジネス機会につながるかもしれない情報ですね。

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また、DJが利用するオンライン音楽ストアの『Beatport』によるトップ100のチャートをストリーミングすることもできます。この辺りはエレクトロニックミュージックつながりで親和性が高そうです。

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Outloud.fmは3月にローンチされた後、ソーシャル音楽サービスのトレンドによって口コミで徐々に人気が出てきた音楽サイトです。FacebookまたはTwitterでログインしたユーザーは、音楽を聴きながら友人とリアルタイムでチャットができます。アバターやルームなどグラフィックはありませんが、Outloud.fmの優位性はそのシンプルさにあると思います。(昔ながらのチャットアプリのように)

Outloud.fmでは、ユーザーが楽曲をアップロードできるほか、SoundCloudの楽曲を利用できます。今現在、Rolling.fmはTT.fmと違い、日本からもアクセスが可能です

Outloud.fmに関しては、A-ListersのTakashi Mizohataさん(@beatak)が創業者のインタビューを掲載されているので、非常に参考になりました!

ソース

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このソーシャル音楽サービスの分野には、Listening RoomWahwah.fm, MuMu Playerなども存在します。友人やグループで音楽を聴きながら、リアルタイムでチャットができたりコメントが付けられたりすると、パーソナルな体験だった音楽リスニングや音楽発掘が、ソーシャルメディアを活用することで、オープンなコミュニケーションへと発展することがとても魅力的に感じます。

音楽は人を熱狂的かつパーソナルにできるメディアだと思います。熱狂的な仲間とパーソナルな時間を共有できる新しい音楽サービスは、携帯プレーヤーで聴く音楽や、フェスティバルやクラブで聴く音楽とは違う音楽体験を提示して、音楽やコンテンツとソーシャルメディア、コミュニケーションの世界に新しい可能性を示していると思います。

みなさんも新しい音楽サービスをご存知でしたら、ぜひ教えてください。

【番外編】
1. Shopturntable.fm

*完全に音楽サービスではありませんので、ご了承ください。

Turntable.fmのファンだったJosh Luber氏が勝手につくった、TT.fmのアバターをモチーフにしたTシャツストア。全くライセンスなどはないそうです。

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IBMに勤務する(LinkedInで発覚)Luber氏は、NYCのTurntable.fm Meetupのオーガナイザーの一人。すごいコアなファンがいるんですね〜
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2. Chill

8月にローンチしたChillは、音楽ではなく動画をグループでリアルタイムで視聴しインタラクションができるサイトです。「Turntable.fm for Video (動画のためのTT.fm)」と呼ばれるだけあって、アバターやルームの選択、投票システムなど共通の機能が提供されます。

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映画館のシートに座るゲストの姿が面白いです。

ソース

リアルでTT.fmを楽しむ人たち!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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こちらの記事を読んで、インスパイアされて今回音楽サービスをまとめてみることにしました。
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Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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