Media_httpfarm1static_crhdt
カナダの女性シンガーソングライター、「ファイスト (Feist)」と米国のヘビーメタルバンド「マストドン」(Mastodon)、全く対照的なミュージシャンですが、お互いの曲をカバーし合ってコラボ作品をリリースするというチャレンジングな取り組みを実施しています。

二組は、アナログレコードとレコードショップと音楽ファンが音楽を楽しむ国際的な恒例イベント、「Record Store Day (レコード・ストア・デイ)」(4月21日)にリリースされたアナログ7インチ『Feistodon』で、マストドンがファイストの「A Commotion」カバー、B面にはファイストがマストドンの「Black Tongue」カバーを収録。

Media_httpfarm9static_djhnz

世界でわずか5000枚しか作成されなかった7インチは、メタルと女性ボーカルの組み合わせが注目を集め、あっという間に完売したそうです。

そしてこの度Feistodonが待望のデジタルダウンロードでリリース。発売を記念して、「A Commotion」のインタラクティブなマッシュアップビデオが公開されています。

このビデオの特長は、二つのアーティストが同じ曲を同時に聴くことができたり、クロスフェーダーをスライドさせて好きなアーティストのバージョンだけを聴くこともできる。同じテンポでシンクロしているので、どちらを聴いても不思議とハモって聴こえる仕組みになっているところがとても面白い。対照的なコラボを動画で体験できる楽しみ方はとても斬新。

この仕組み、ヒップホップのオリジナルとサンプルネタでできたら面白いと思いました。Whosampedなどナイスなサイトもありますが、一つの動画に統合して同時に聴くことが出来たらもっと楽しくなると思いませんか?

「A Commotion」は、ファイストがユニバーサルミュージックから2011年にリリースしたアルバム「The Metal」に収録された一曲。
iTunesリンクはこちら
Amazonへのリンクはこちら

今年のRecord Store Dayは、米国のインディーズ系レコードショップでの全体のアルバム売上を前週比26.6%増加、シングル売上は驚異的にも1016.7%増加させたという、調査会社ニールセンの統計があります。アナログレコードのみのアルバム売上は、前週比182.7%増で147,000枚、12インチは3000%増で61000枚を記録するほど、音楽ファンからの注目を集めるイベントでした。

Record Store Dayには、様々なアーティストが普段見られない企画から生まれた作品が数多くリリースする日でもあり、特に日頃から音楽にアンテナを高く張っている人やアナログレコード好きにとって、企画ものや限定リリースなどには付加価値が高くなる。しかもそれらが自分の好きなアーティストの作品ならなおさらである。

Media_httpfarm8static_ajjfs

デジタルが主流の昨今の音楽において、アナログレコードを中心にアーティストが新しい音楽を作り、音楽好きによって話題になり広まり、そして今回のインタラクティブのようにデジタルの世界へと広げることでデジタル中心の音楽好きも楽しむことができる。アナログ、デジタルを問わず、どの媒体でも音楽好きが楽しめるサイクルを回せれば、ファンを飽きさせない音楽体験が広がり音楽に関心を持ってもらうキッカケが広がっていく気がしました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Twitter, Facebookページもやっています。ご興味があればRSS購読、またはフォローしてください。
* ブログのタイトルを募集中です。

ソース
関連記事  2010年のデジタル音楽を取り巻く環境を示したインフォグラフィック
Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
取材依頼、寄稿記事、コンサルティングなどお仕事については「お問い合わせ」またはFacebookメッセンジャーからご連絡のほど宜しくお願い致します。

  • プロフィール
  • お問い合わせ