元ザ・スミスやモデスト・マウスのギタリストでソロアーティストとして現在活躍中のジョニー・マー(Johnny Marr)がNMEの最新号で、定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」(スポティファイ)の”支持者”ではないことを明らかにしています。
ジョニー・マーはNMEのコラム「alternative Queen’s speech」の中で、
新人バンドの活動を完全に邪魔していると思っている。Spotifyほどパンクロックと正反対なものはありえない。音楽業界の経済面について、自分は答えを持っていない。だけど、僕たちは間違いなくバンドの活動を評価することを止めるべきではないと思ってる。素晴らしい物が使い捨てられるのは、耐えられないね。
と書いています。
ジョニー・マーはまた、
ポップカルチャーは『おい!音楽だぜ』だけじゃないはずなんだ。生き方だ。美学だ。そしてただボタンを押してひたすら物事を便利にしていくだけじゃないんだ。はっきり言うと、僕たちは現代の巨大なうねりの中を泳ぎ進もうとする革新的な音楽を目にすることはこれからどんどん難しくなっていくんだよ。
とも書いています。
Spotifyとアーティストの関係
オンデマンドで聴き放題が出来る音楽ストリーミングサービスのSpotifyは、ユーザー数そしてサービス国を拡大している一方で、一部のアーティストからは、ストリーミングからの収益が少ない、不平等である、また新人バンドが淘汰されるなど批判の声が上がってきています。
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しかしImagine Dragonsのような比較的新しいバンドからは、Spotifyのメリットについてコメントも上がってきています。
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そんな中Spotifyは先日、ビジネスモデルや収益分配のシステムを説明するアーティスト向けの特設サイト「Spotify Artist」を立ち上げ、どの音楽サービスよりも積極的に情報を公開し始めました。
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ソース
JOHNNY MARR LAYS INTO SPOTIFY: “I CAN’T THINK OF ANYTHING MORE OPPOSITE TO PUNK ROCK”(12/18 Fact)
Johnny Marr Not a Fan of Spotify, Haim(12/18 Pitchfork)