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アメリカのデジタル音楽ロイヤリティ徴収団体SoundExchangeは、2014年4〜6月にアーティスト達へ分配したロイヤリティ料が前年同期比8%アップし1億6100万ドルに達したことを発表しました。

SoundExchangeが収益を分配したアーティスト、レーベルの数は、34%アップし22,343組に増加しました。また第2四半期ではデジタル・ラジオサービスからのロイヤリティ収入が、一般的なデジタル音楽サービスのロイヤリティ収入とほぼ同額までに拡大しました。

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SoundExchangeが2014年上半期に支払ったロイヤリティ料の合計は前年同期比22%増加し、3億2360万ドル (約336億円)に達しました。

2014年にアーティストやレーベルに支払われるロイヤリティ料の総額は、今の勢いであれば2013年の分配額を大きく超えると予測されます。

SoundExchangeは、SpotifyなどストリーミングサービスやPandoraやSiriusXMなどネットラジオサービスなどデジタル音楽サービスから楽曲の使用料を徴収しその収益をアーティストやレーベルに分配している非営利団体です。

SoundExchangeのロイヤリティ分配は、近年ビジネスの収益化が多様化する音楽業界において、どの領域のデジタル音楽が人気があり、売上を上げているのか、勢いがあるのか、失速しているのかが分かるバロメーターとして機能しています。

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過去5年間でSoundExchangeがアーティストに分配したロイヤリティ料は、2009年の1億5600万ドルから2013年には5億9000万ドルへ4倍近く成長しています。それほどまでにデジタル音楽サービスからの収入源は近年アーティストにとっても大きな存在となっています。

ソース
SoundExchange


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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