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最新アルバム『トゥルー・カラーズ』がリリースされた、世界的に人気のEDMプロデューサーのゼッド(Zedd)。そのゼッドが、モバイル・デートアプリ「Tinder」と独占パートナーシップを結び、ユニークなアルバム・マーケティングを実施しています。

Tinderユーザーは、ゼッドの特別プロフィール画面を「右スワイプ」。すると、最新アルバムが特別価格3.99ドルでダウンロードできるリンクが送られる、Tinderアプリ限定の仕掛けです。このマーケティングはTinderのアメリカユーザーのみで実施。Tinderという、これまで音楽マーケティングとは関連の低かったデートアプリでのアルバム販売は、驚きの着眼点です。

ゼッドとTinderは売上を分配するレベニューシェアではなく、マーケティング・パートナーとしてユーザーに独占的なコンテンツを提供する仕組みを今回の提携で実現しました。

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これまでTinderではアメリカ人シンガーのジェイソン・デルーロ(Jason Derulo)が4月にYouTube動画「Want to Want Me」をプロモーションするためにアプリを活用した事例はありました。このキャンペーンでは、3日で110万人以上のユーザーがプロフィール画面をスワイプし、15万人以上がプロフィールのiTunesストアへのリンクを開トラックを購入したそうです。

しかしTinderでの純粋な音楽販売の事例は、ゼッドが世界初めてです。

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Mashableによれば、ゼッドはTinderユーザーの中から個別に彼のライブに招待するというラッキーなリアルの特典まで実現するキャンペーンのようです。

Tinderはアクティブユーザー数5000万人を抱え、ビールブランド「Bud Light」や、20世紀フォックス、E!などのブランドがマーケティングツールとしてテストしています。

今夏のサマーソニックへの出演に加えて、単独公演も行うゼッド。日本では「#TeamZeddJp」キャンペーンが行われています。音楽検索アプリ「Shazam」でゼッドの楽曲を検索してツイートして、特設サイトの日本各地をゼッドの色で染める企画が進んでいます。モバイルやソーシャルと相性の良い音楽とファンをつなげる上で、TinderやShazamなどのツールがユビキタスな音楽マーケティングの実現を容易にしてくれることを考えれば、音楽マーケティングでのモバイル活用は世界的な流れになっていくでしょう。

もっと日本でも面白い音楽マーケティングの事例が増えてくれないか、今後に期待です。

http://www.teamzedd.jp/

ソース
Tinder jumps into music sales with fake Zedd profile(Mashable)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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