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ウォール・ストリート・ジャーナルが主催するテクノロジーカンファレンス「WSJD Live」に登場したアップルCEO、ティム・クックは定額制音楽サービス「Apple Music」が有料会員650万人を獲得していることを明らかにしました。アップルがAPple Musicに関して公式な数字を発表することは初めてです。

ティム・クックはカンファレンスのインタビューで、Apple Musicが現在獲得した650万人の有料会員に加えて、850万人がフリーで利用しており、合計のユーザー数は1500万人に達したと述べました。

またApple MusicとSpotifyとの差別化について聞かれたクックは、「ヒューマン・キュレーション」と答えました。

クックはApple Musicについて「どう言葉で説明していいのか、分からない感覚を与えます。私はこれまでとは比べ物にならないほど多くの音楽を発見しています」と説明しています。

6月末に世界100カ国以上で開始した、アップル初の定額制音楽サービス「Apple Music」は、開始から3カ月はフリーで使えるトライアル期間が設定されていました。最初に使用したユーザーは10月からは月額980円の有料サービスに切り替えることになります。

Apple Musicのライバルとされる定額制音楽配信では世界最大手の「Spotify」は、月額9.99ドルの有料オプションと、無期限の無料オプションの二通りを提供していることが大きな違いの一つです。

Spotifyは世界58カ国に展開して、公表されているユーザーデータは有料会員は2000万人、アクティブユーザー数は7500万人と他社から一歩先を行っています。またフランスの定額制音楽配信Deezerは世界180カ国以上で展開、有料会員は630万人を獲得しています。

ソース
Tim Cook reveals Apple Music at 6.5M paid users, talks privacy, more at WSJD Live(Appleinsider)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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