U2、マドンナ、ジェイZなど大物アーティストはレーベルを離れ、Live Nationを始めとするイベントプロモーション会社と契約し巨額の興行収益を上げている現在の音楽業界。CD市場が縮小する中、アーティストにとってコンサート市場は新たな収益源となり、DVDや商品販売等ビジネス展開の中心に位置づけられる。しかし最新の調査によれば、アーティストやイベント会社が考える程若者はコンサートに対する興味が高くないことが判明し、移り変わりの速い業界動向の兆侯としては興味深い。

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もしもコンサート業界が問題なく平然とビジネスを行っているとお考えでしたら、この最新の調査結果をよく読んで下さい。調査会社Edison Researchが発表した米国若者に関する調査レポートによれば、12-24歳は1年にコンサートへ行く平均回数が0.9回に留まり、2000年の2.1回から57.1%の減少を記録していることが判明しました。

さらにこの減少は、コンサート好きな音楽愛好家やたまに足を運ぶ人、その中間層と異なるタイプの音楽愛好家層にも影響を及ぼしているようです。
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2000年には、24%が年3回以上コンサートに足を運ぶ
2010年には、12%が年3回以上コンサートに足を運ぶ

2000年には、43%がコンサートに行かない。
2010年には、64%がコンサートに行かない。

なぜこのような結果になってしまったのか? Edisonは広域で長期的な影響を非難することは難しいとしながらも、景気後退を最大の理由に挙げています。Edisonはレポートで、「一度は音楽業界の大きな希望と見なされたコンサート業界は、経済不況の打撃を受けました」と説明します。

コンサート情報を見つけるツールは、デモグラフィックの調査における指数の一つであり、従来はラジオが最も大きな役割を果たしてきました。そして予想通りEdisonのレポートでは、地上波ラジオは大きなシェアの減少が記録されました。しかしラジオは現在でも新しい音楽、アーティスト、コンサート情報において最も大きい影響力を持つことがレポートは示しています。   
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二つ目の表にある通り、米国では未だにラジオの持つ力がネットよりも大きいことが分かるが、調査を読む限りではインターネット利用が倍のスピードで拡大している。インターネットでの音楽プロモーションは広範囲に展開できる半面、各都市ことに行うコンサートのプロモーションはその都市周辺のファンにいかにして直接情報を提供できるかがカギになるので、既に確立しているラジオネットワーク網のプラットフォームに情報提供するだけで最小限のコストでリスナーに届けられるだろう。
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ただこれはリスナーが存在している場合であって、減少傾向にある現在のラジオでは少し一方的のような気がする。その代わりに、ソーシャルメディアを活用した多角的な情報配信が成長に必要となるのではないか。最近はラジオ番組もそれぞれFacebookにサイトを設置し、リクエストやゲストへのコメントなどをリアルタイムで取り込む試みが増え始めている。その他には位置情報サービスや動画サービスなどの活用も考えられる。自分はラジオはインターネットに置き換えられることはないと考えています。お互いが補完し合いながら、既存のリスナーや新しいファンが求める情報を提供することで、コンサートという新鮮な体験にむすびつけられるのではないでしょうか。

少し大きすぎる課題で、うまくまとめきれませんでした。今後も動向は追っていきたいです。

皆さんはどう思いますか? 最近コンサートに足を運ばれていますか?

@jaykogami までお気軽にご連絡ください。
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Edison Researchのレポート(PDF)はこちらから閲覧できます。

ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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