AOLはデスクトップMP3プレーヤー「 Winamp 」を2013年12月20日にクローズすることを発表しました。Winamp.comおよびWinamp Media Playerのツールがこの日で終了します。普通のネットユーザーが使えるMP3プレーヤーとしていち早く始まってから、実に15年経ちました!

Winamp Media Player - close20131220

iPod前にMP3をダウンロードしていた人には馴染み深いツールのWinampは、iTunesが出来る前まではデフォルトの音楽ファイル管理ツール/再生用プレーヤーでした。1997年に二人の大学生が作ったWinampは、ナップスターなどP2P型ファイル共有ツールの拡大に合わせ注目を集め、1999年には運営会社のNullsoftをAOLが買収するまで急成長してきました。

Winampは当時としてはMP3なんて全く分からなかったネットユーザーに、音楽プレーヤー以上の機能を紹介してくれました。例えば、Winampは一般的なユーザーが(恐らく)初めて出会った、大量の音楽ファイルを高速に管理できるツールでした。またWinampは「スキン」や「ビジュアライザー」,「プラグイン」のダウンロードやカスタマイズも提供していました。

Winampが無ければMP3が重要視されることもなかったですし、もしかするとiTunesのようなツールも出現しなかったかもしれません。それくらい音楽の歴史では重要なツールでした。お疲れさまでした。

ソース
End of an era: Once-popular media player Winamp closing down on December 20 (11/19 The Next Web)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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