ボストンのモバイル・テクノロジー会社Janaがスマホユーザー700人を対象に利用している音楽サービスに関する調査を行いました。その結果、インドネシア、フィリピン、ベトナムで人気のあったサービスはSoundCloud、そしてローカルのサービスが最も多くの支持を集めました。
フィリピンでは定額制音楽サービスの「Spinner」、ベトナムでは音楽サイト「Zing MP3」が最もスマホユーザーの間では
SoundCloudの共同創業者でCTOのEric Wahlforssは
FacebookやTwitterなどのサイトを通じてオーディオをシェアするユーザーが多い東南アジアでの高いエンゲージメントが、グローバルレベルでの魅力となっている理由です。インドネシアなどでは、スマートフォンの急激な普及、安いデータ料金、アクティブなソーシャルネットワークの活用が引き金となって、SoundCloudが成功する理想的な状況を作り出しています。
月額約10ドルの定額フィーを支払い音楽が聴き放題できるSpotifyやRdioなど音楽ストリーミングサービスはアメリカやヨーロッパでは高い人気を集めています。しかし特にアジア圏内では、まだこれらのサービスが使える国が多くありません。したがってリスナーは登録無しで無料から使えるSoundCloudや、ローカルサービスの利用が増えています。
Spotifyは先月にフィリピンでサービスを開始しました。その結果Spotifyは同国ですでにトップ3の音楽サービスにはいっています(Spotifyはまだベトナム、インドネシアではサービスを開始していない)。
東南アジアでは、SoundCloudの使いやすさ、「ユーザーフレンドリー」なインターフェース、楽曲セレクションで支持を集め、アマチュアミュージシャンにとって「低コスト」で楽曲を投稿できることが人気の理由となっています。
この数年「音楽ストリーミング」や「サブスクリプション型音楽サービス」などのキーワードが大きく注目され、日本でも音楽業界の救世主的に盲目的なリスペクトを集めています。もちろん僕は音楽ストリーミングサービスに大きな可能性を感じていますし、今後進む方向として最も期待が大きいのは音楽ストリーミングサービスと答えます。しかしながら、人気のバズワードやトレンドだけでなく、デザイン、使い勝手、低コストを実現したサービスを作れれば、新しい音楽を聴きたいリスナーから共感を集め、信頼やブランド価値を高めているという一面が今回のリサーチから見て取れます。
インフォグラフィックの詳細はこちらでご覧いただけます。
ソース
Survey: Music App SoundCloud Is a Hit in Southeast Asia(5/14 Wall Street Journal)
Music marketplace(Jana)