今週末開催されているEDMフェスティバル「ULTRA JAPAN 2015」。2回目となる今年は3日間に拡大して、世界の大物プロデューサーが来日する程、世界レベルの音楽イベントとして話題性とスケールが高まっている。
来場者数は昨年の42,000人に対して、今年が推定90,000人に到達する見込みになるとしている。そしてULTRA JAPAN 2015事務局は、今年のULTRA JAPAN 2015開催がもたらす経済波及効果はなんと95億円に上ると発表している。
この数値をベースに、して会場費・事業費に加えて、来場者の飲食費、観光・娯楽費、宿泊費、交通費、お土産・買い物代を来場者属性(男女比、世代比率、都道府県や国内外からの参加)と照らし合わせて算出している。音楽イベントとしての規模も世界レベルだが、ビジネス効果を発表するスタイルも、これまでの日本のフェスとは違った姿勢と言える。
近年のダンスミュージック人気を象徴する代名詞の一つとなった、世界最大級の野外EDMフェスティバル「UTRA MUSIC FESTIVAL」。1998年からマイアミで毎年開催される巨大フェスは毎年チケットが即完してしまうほどで、今では南米、ヨーロッパ、韓国、南アフリカなど世界8カ国でも開催されるグローバル・ブランドとなっている。
UTRA MUSIC FESTIVALは、テクノロジーをフル活用したイベントとしても話題を集めている。フェスの様子はYouTubeやTwitch、また日本では今年からLINE Liveを通じてスマホやPCで世界中のファンにリアルタイム配信されている。
Ultra Japan、今年はLINEとYouTubeの動画ライブストリーミングが決定。9月19日から生中継開始
ビジネス・スポンサーシップとしてもUTRA MUSIC FESTIVALを始め世界のEDMフェスは大きなマーケティングのチャネルとして、数多くのグローバルブランドやローカル企業が参加している。特に音楽を通じて若者やファンにイベントならではの音楽体験を届けようと考え、イベントオーガナイザーやプロデューサー達と協力し、年間を通してデジタルマーケティングを行うブランドも数多く存在する。このブランドとフェス、音楽を巻き込んだブランド・パートナーシップによって、フェスやブランドにとっては常に話題が波及し、ブランドは若者とのつながりを作れる相乗効果を生む新しい形の音楽マーケティングがEDMによって広がりを見せている。
*経済効果推定額は、内部調査および観光庁「MICE経済波及効果測定モデル」による金額
ソース
ULTRA JAPAN 2015